カルマの坂


1 :ユウ :2007/06/16(土) 17:31:17 ID:mmVcWDQA



ポルノグラフィティの

カルマの坂

を、元にした小説デス。

初めて書くンでまァ・・見苦しいかもやけど

読んでください。

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ある時代ある場所、乱れた世の片隅
少年は生きるため、盗みを覚えていった。
醜く太った大人達などには
決して追いつけない風のように
今、空腹を満たすのがすべて
是も非も超え、ただ走る。

清らかな、その心は穢れもせず罪を重ねる。
天国も地獄さえも、ここよりマシなら喜んで行こう。
「人は皆平等などと、どこのペテン師のセリフだか知らないけど」







俺は孤児だ
記憶は何度辿っても、生まれたか町、親、そんなもの全然分らない。
気がついたらこの、汚い裏町で暮らしていたんだ。虫ケラみたいに地面を這いつくばって
汚れて、汚れて、それでも生きてきた
大人達の汚い罵声が俺の子守唄で、薄暗いこの路地裏が俺の家だ。
家族は、いない。友達もいない。だって友情なんて見えなくて、食えないんだろ?

『あぁ・・・腹、減ったなあ・・』

生きるためならなんだって盗む。
汚いことでも、平気でする
だって、そうしないと
自分がくたばっちまう。





「こらァ!!!クソ餓鬼ー!!!」





パン屋から、ひとつパンを手に取って俺は走った
後ろから顔を真っ赤にして追いかけて来る
醜い大人から逃れるために・・
捕まったら殺される!
それだけを考えて俺は
走った。走って、走って、走って
もー自分がどこに向かってるのかも分らないぐらい


ドサッ


少年の小さな体が地面へと落ちた


「ハァ・・ハァ・・・やっと捕まえたぞクソ餓鬼・・ハァ・・」

そいつは俺の胸ぐらを掴んで
ゴミのように投げた


「うぐゥ・・・」


蹴られて、殴られて、怒鳴られても
俺はパンを決して離しはしなかった。

「チッ・・なんだこの餓鬼・・キモチワリイ・・今日のとこは勘弁してやるよ!」


何が キモチワリイ だテメぇのほーがよっぽどだよ
俺は泥と血で汚れたパンを齧った
それは決して美味しくなどないでも、生きるためには
空腹のままじゃいられない、腹を満たすなら何でも食べるしかないんだ


「ったく・・何が”人は皆平等だ“だ、ペテン師め・・・」


少年は、血で汚れた口を拭った


「イテぇ・・・・」






















泣く事も忘れてた。空腹を思い出してた。
痛みなら少年もありのままを確かに感じてる。















































今日はやけに町が騒がしい
どうやらこの先にある、デッケぇ坂の上にある家に
また新しく使用人として隣町から馬車でだれか運ばれて来たみたいだ

『そんな金あるんならこっちにも回してほしいもんだぜ』

そんなことを思いながら俺は、その光景を見ていた
すると少しの隙間から、キレイな女の子が泣いている姿が目にはいったんだ
その少女はポロポロとキラキラ光る涙を零していた
他人なんてどうでもいい。
そんな言葉が俺の中から消えた

あの少女に穢れた醜い大人の手は触れていないか
汚い声で罵声を浴びせられていないか・・・・・




























俺は夕暮れになると
重い
想い
剣を盗んだ
赤く
紅く
染まるカルマの坂を剣を引きずりながら走った。
怒りと憎しみの切っ先を払いながら――






















――血に濡れた姿で、少女を、見つけた。



























少女は、微笑んでいた
壊された魂で
儚く、キレイに
俺に向かって微笑んでくれたんだ・・・・
















































































「うわああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

























































































最後の一振りを
少女に・・・・・・・・









少年に力はなく、少女に思想を与えることはできなくて
「神様がいるとしたら、なぜ僕らだけ愛してくれないのか」








――お話しはここで終わり。

      ある時代のある場所の物語――


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