めざましどけい


1 :るびい :2009/12/15(火) 19:59:07 ID:onQHx4P3

こんにちわ。るびいと申します。

少々見苦しい所もあると思いますがよろしくお願いします。


2 :るびい :2009/12/15(火) 20:00:49 ID:onQHx4P3tF



僕の名前はめざましどけい。

「僕」と言っても人間みたく性別なんかないから別に「私」でも良いよ。

でも「僕」の方が響きが好きなんだ。


僕はある女の子のお家にやってきた。

僕に適当に電池を入れたのはその女の子のパパだったけど、

一応僕はその女の子のものらしい。

僕は電池を入れられた瞬間に動き始めた。

電池は人間で言う脳みたいな物さ。

とにかくそんな感じで僕は女の子のものになった。


女の子は、僕と初めて目が合った時、ぎゅぅぅぅと抱きしめてくれた。

そして「マイのとけいちゃん」と耳元で叫ばれた。

その発言から、女の子の名前は「マイちゃん」と分かった。

その日の夜、ピンク色したウサギの枕の横にそっと置かれた僕。

「マイ、明日は何時に起きるの?」

マイちゃんのママが僕の後ろでマイちゃんに聞いた。

「う〜ん・・・七時がいいなぁ。」

「じゃあ、ここをくるくるって回して、この七の所にセットして。」

「うん」

マイちゃんは僕を抱えると、僕の後ろのネジを回し始めた。

「ママ、これでいいの?」

ママは僕を見て、

「いいわよ。早く寝なさいね。」

と言った。

「おやすみ」

マイちゃんが言うとママはドアを閉め、電気を消して

「おやすみ」

と言った。


僕は眠ることが出来ないからただ僕の鼓動を聞きながらぼーっとしてなくてはいけない。


そのまんま気が付いたら七時だった。


3 :るびい :2009/12/23(水) 18:38:01 ID:onQHx4P3tF




「リリリリリリリリリリリリ・・・・」

僕からすごく大きな音がした。


「ううう・・・んん・・スゥスゥ・・・んんん・・」

マイちゃん、起きたかな?

起きたのなら早く僕についているボタンを押してくれないかな・・・?

そんなことを思っていると、マイちゃんは僕の頭の上のボタンを乱暴に叩いた。

ふぅ・・・やっと静まった・・・

ん・・?でも、あれ・・・?

マイちゃん、また寝ちゃった・・・

ダメだよ、マイちゃん。起きなきゃママに怒られちゃうよ!!!

必死で心の中で叫ぶとそれが伝わったかのようにマイちゃんは飛び起きた。

するとドタドタと僕の「リリリリ・・・」くらいうるさい音を立てて

マイちゃんは隣のリビングへと駆けていった。

「マーマァ!おっはっよ!!!!」

マイちゃんは元気だなぁ。

「おはよう。マイ、急いで。入学式は8時からなのよ。」

ママはエプロンを取りながら言った。

「うん、分かってるって。」

お姉さんみたいな言い方でマイちゃんは言い、

いちごジャムがいっぱい塗ってある食パンを口いっぱいに頬ばった。


「いってきまーす!!!」

マイちゃんの元気な声がしてから扉がバタンとしまる音がした。

真っ暗になったお部屋。

雨戸もカーテンも閉まっているし、電気も消えているからかな。


・・・・・・・・・・

寂しいな・・・


部屋には僕の「カチッカチッ」という音が一秒ごとに響いた。


「あーあ、やっと行った?」


・・・・!?

誰だろう・・・この家には今誰もいないはず・・・


「ねぇ、ちょっと!新入り君!!」

???何処から声がするんだろう・・・ていうか新入り・・・?


「だ・・・・誰ですか・・・・?」

おそるおそるきいてみた。すると

「ほらあんたの前にある黄色のクッションよ。」

確かに目の前にある机の椅子には黄色のクッションがある。

この物が何かを言ったみたいだ。


4 :るびい :2009/12/26(土) 00:43:50 ID:onQHx4P3tF



あまり驚きはしなかった。だって自分も話せるから。


と・・・とりあえずご挨拶を・・・・

「え・・・あ、こんにちは・・・」

すると、そのクッションはフッと鼻で笑った。

「うふふ。よろしく。私の名前はローズよ。」

「ロ・・・ローズさん・・・?」

「そう。マイがつけたの。ってちょっとありきたりな名前だと思わなぁい?」

ローズさんはちょっと強気は人だなぁ・・・

「え・・・いや、可愛い名前だと・・・思うよ・・?」

僕が言うと、あっとローズさんは言い、怒った口調で

「こら!先輩には敬語を!!!」

と言った。

「ご・・・ごめん・・なっ・・・さい・・・」

あまりにもびくつきすぎて声が震える。

そうそう、と頷きながらローズさんは話しはじめた。

「私はね、マイが生まれてすぐからいるのよ。

マイが生まれて3ヶ月後にこの部屋の住人になったの。

だから6年前くらいかしら?ここに来たの。

だけどあなたは昨日来たばっかりでしょ?

だから私は先輩。だけど私の先輩もいるのよ。

たとえばね・・・あの本棚あるじゃない?

あのお方はこの部屋の住人の大先輩のシロさんよ。」


僕は横目でその本棚のシロさんを見てみた。

少しボロボロですごく大きい。

「・・・シロじゃ。よろしく頼むぞよ。新入りのとけいくん。」

よぼよぼの声だ・・・という思いは心の中だけにしまっておくとして・・・


「よぼよぼなのは当たり前じゃよ。」


あれれ??僕、声に出しちゃった???

フォッフォッフォッ、と笑うとシロさんはゴホンと咳を一つした。


「わしには他人の心の中のスミからスミまで聞こえるのじゃ」

ええええええ・・・

僕は驚きと申し訳なさで秒針が1秒止まり電池の温度がちょっと熱くなった。

「ごっ・・・ごめんなさい!!!」

僕は心の底から謝る。

すると
「心の底から謝ってるみたいじゃのう。フォッフォッよーし許そう。」


とシロさんは笑った。


「とけい、じゃあ住人を紹介しましょう。あと年齢もね。」

ローズさんはにっこりと笑い「じゃあ入り口付近から」と言った。


「よっ!とけいくん!遠いけど緑の額縁があるじゃん?

それが俺、グリーン。ここに来たのは4年前くらいかな。

分からない事があれば何でも俺に聞いて!

って一度は言ってみたかったんだよね!よろしく!とけい!」

グリーンさんはお兄さんみたいな人だなぁ。

「一応、俺後輩はお前が初めてなんだ。だからよろしくっ!」

と付けたしをして笑った。

「え、4年前から今までの2年の間、誰もこの部屋に入ってこなかったんですか?」

「いや、そんなわけないよ。マイは1週間に1回は物を買ってくるよ。

同じ物でも俺達の声が聞こえる奴と聞こえない奴がいるんだ。

8分の1くらいが聞こえる奴だよ。

だから、俺とこうして話せるのも、すごい事なんだぜ。感謝しろよ!」

「うふふふっはいっよろしくお願いします。」


5 :るびい :2010/01/11(月) 18:03:23 ID:onQHx4P3tF



「グリーン、あまり怖がらせないのっ!」

横で誰かが言った。

僕は横目でそっちを見ると、
ローズさんが「とけい、あの人はカーテン婦人。」と教えてくれた。

「よろしくね!とけい君。私がここに来たのは・・・

そうねぇ・・マイが生まれて1ヵ月後くらい・・?う〜ん覚えてないわ・・・

あっ、ねぇシロさん!!私、いつここに来ましたっけ?」

カーテン婦人はシロさんに問いかけた。

「ん〜いつだったかのう・・・確かわしが来てからたしか3ヵ月後くらいだったから

・ ・・・マイが生まれて1週間後くらいかのう・・・・」

「そうでしたか?ありがとうございますね。」

僕はカーテン婦人の顔を見た。

あれれ・・・気のせいかな。

カーテン婦人・・・色が黄色なのに今ちょっとオレンジ色になってる。

おかしいな・・・これはなんでなんだろう・・・

気のせいなのかなぁ・・・・

僕がそんなことを考えていると

「・・・とけい・・・」

シロさんがカーテン婦人と同じくらい赤くなっていた。

ああそうか。シロさんは僕の心が読み取れるんだった。

でも・・・なんでシロさんまで赤いんだろう。僕にはまだ分からないや・・・


「さぁさぁ、今の所この部屋ではこの5人しか口がきけないの。」

ローズさんがまとめみたいに最後に言った。


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