ひらがながすきで、読みにくいところもあるかもしれませんが
楽しんでいただければ幸いです。
もうそこにはなんにもなくって
ふくれあがったさみしさだけが
ながれてくんだろう
つかれたよろこびがあふれかえって
いつかわたしをぬらすんだろう
よこたわる夜に古いうたはじかせて
ころがるようにねむりにつくよ
あたまのなかに宇宙があって
なにも考えられないほどの
大きな小ささを感じて
ゆるくすべてがまわってゆけば
きっとここは 平和に なるのに
窓はとおいひとつだけで
羽があっても狭くてとびたてやしないわ
悲しいだけが日々じゃないけど
うたがえる愛にはすべてを消せない
つきあかりすら風にながされたと
悦びになきながらいだく
夜の底で
もし世界がうつくしいなら
つみなど ありえるかしら
夜の底にとどまって
産まれぬこたえをまちこがれている
声ですら 肌ですら
ぬぐえないとおい時間に
その人はおいてけぼり
手が小さすぎて
すくいあげられないから
夜の底で
夜の底で
夜の底で
草木かれはて
星すら寝静まって
いまだ みつからない
足跡とにおい
抱きとめたはずがくずおれて
世界の端っこ ダイブする
永遠なんてないと歯をむいた
さみしすぎるじゃない
あぁ そんなの
さらりさらさら さらって シャロウ
流れるままに身をひたす
いきつく場所もわすれて
こぼれた水 いつか星になれば
十(とお)の夢のあいだに かき消えたわ
ふわつくたび繰り返す
慟哭の羽音
よどむ 爪で世界を見れる
ひかりすべる舌 何を知れる
祝福はいらぬ、六感で愛して