一握の砂(幻の未公開作品集)


1 :たきいし のぼる :2012/05/28(月) 18:54:32 ID:rcoJs4LH

『オナニー』
 

そのとき、私は中学生だった。
遅刻に厳しい58歳のオバハンが、何事もなかったかのように音楽の授業を始める。

その教師は、私たちを見下しているような口調でこういった。
「―――今日はみんなに、●ナニーをしながら唄ってもらいます!」
私はその教師を殺そうと思った。

しかし皆は何事もなかったかのように机をうしろに下げ、椅子だけを前に配置して座りだした。
私は泣いた。
先生、目を覚ましてくださいと泣いた。
                                     
逆効果だった。                           
                                    
皆のテンションはさらに上がり、出席番号一番のデブ男――私が小学校のとき、私を虐め続け窮地に追いやったやつ――が並べた椅子の先端部分(図の赤色部分)に座り唄いはじめる。
勿論オナニーをしている。
曲名は覚えていない。
ズボンをずりさげあそこが丸見えの状態で椅子に座りただ漫然とオナニーをしている。
それを見たクラスの男子は大爆笑を始めた。
しかし女子は吹き出しこそしなかったものの、
心裏で大爆笑したい気持ちを渾身の力で押さえつけているのが私にはありありと感ぜられた。
そして射精とともに唄は終了する。
皆は次々に唄っていく。
出席番号三番、学年でも学力トップクラス美人度トップクラス、私の中では中学内ランキング一位だった女子の番が来た。
初めての女子の番だ。
そしたら今度は女子も男子も爆笑を始めた。
写メを取る男児も続出した。
私は三階の音楽室から一回のコンクリートの地面に向かって飛び降りたくなった。
脳みそに強い衝撃を与えて、何もかも忘れたいと思った。
私の学校には携帯電話を持ってきてはならないという校則があったが、そのようなものは糞くらえであった。
出席番号二十五番の女の子はやたらに激しかった。
刻一刻と私の順番は迫ってくる。
私は短小なのではないか?
ふとそう思うようになった。
缶コーヒー位のやつから、親指くらいのやつまで様々だった。
私はその中間くらいかと思った。

そしてついに、私のひとつ前まで順番が回ってきた。
小太りでいじられキャラの男子が、
すぎもとまさとの「吾亦紅」を歌いだす。
それに追随する形でオナニーは始まった。
―――と、始まって十秒経つか経たないかで、先っぽから牛乳が出てきた。
かなりの早漏じゃないか。と思ったが、

しかし、精子は一向に発射されず、まるで鼻提燈のように膨らみ続ける。
                              
それを見たクラスの男子は大大大爆笑を始めた。             
その中でも大将格の男子が感極まって自分の椅子を横に薙ぎ倒した。
女子もさすがに我慢できずくすくすと笑うものは数人いた。
ただし、その中に一人男子に混じって大爆笑をしているものが一人いた。
それは、私の元カノであった。
私は、歓喜と諦観を綯い混ぜた表情で、その一連の出来事をただただ眺めやることしかできなかった。

唄はサビに突入する。
鼻提燈は限界まで膨らみ続けた。

―――そのとき、何の前触れもなく、その鼻提燈は爆発すると同時に、その小太りは小惑星をも跳ね返すような勢いで椅子ごと横にぶっ倒れた。
ここで皆のテンションは最高潮に達した。
私は思わず拍手を送ってしまった。


2 :たきいし のぼる :2012/06/08(金) 00:01:48 ID:m3kntkPJz7

ただなぁ・・・・・・・・・・。 

これだけは言わせて暮れや・・・・・・・・。
俺は16歳にして・・・・・・。
これまでに6人と付き合ったが・・・・・・。
その誰一として俺から裏切ったことがナインや・・・・・・。

これがどういうことかというと・・・・・・・・・。
俺が好きになった子を大切にする気持ちは・・・・・・。
対象がどんな年齢であれどんな顔であれどんだけ距離が離れてても同等なんや・・・・・・。
まぁ簡単に言ってしまえば6人ともに振られたというわけやが・・・。
それでも長いやつとは2年4ヶ月付き合ったし・・・・・・。
短いやつでは16分で別れたけどな・・・・・。

俺には人を裏切るということができへんねや・・・・・・。
やから裏切られてばっかりで・・・・・・。
心はズタズタのズタズタや・・・・・・。

頼むからこんな俺を裏切ることはもうやめてくれや・・・・・・。
俺はお前らを裏切らんようにここまで苦労してきたんや・・・・・・。
実質的に最後の最後で裏切ったことは1回だけあるが・・・・・・。
それでも俺はそいつを「学校生活に著しく重大な支障が出る」と判断できる本当にギリギリのギリギリまで信じ続けたんや・・・。

あの時あの場所で俺を裏切ったあいつは・・・・・・。
今日びは・・・・・・。
どこぞで誰を裏切っているだろうか・・・・・・。


3 :たきいし のぼる :2012/07/09(月) 20:55:05 ID:o3teV7VGmJ

カラオケなんて

たとえば僕は、あれだけ好きだったカラオケ通いをやめてしまったんだ。
もう何万回も行ってきたからね。
でも、飽きたわけじゃないんだ、
歌を歌うという行為が目的化していることに気付いたんだよ。
こんなバカなことってないよな、
バドカンとか、ドアーズとかに憧れていたのに
今ではもう、興味が無いんだ。


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