我が家に借金取りがやってきた


6 :たきいし のぼる :2011/07/01(金) 23:01:55 ID:nmz3zHxHtG

ライダーマンジュース論争

                                       
ある寂れた温泉旅館にて。父(39歳・会社員)と子(9歳・小学生)の会話。
                                     
                                       
                                                                           
子供「あのライダーマンジュースを是非買ってください。」           
                                       
父親「では、現段階でライダージュースを購入する必要性を説明して下さい。」    
                                      
子供「第一に、のどが渇きました。また、ライダーという付加価値が商品特性としてあるため、他の商品よりも優先的に購入したいと思います。何故なら、私はライダーが好きであり、モチベーションの上昇につながると考えられるからです。」         
                                       
父親「喉の渇きについては、ミネラルウォーターに代表される他の商品でも解決する事ができ、それらの糖分を含まない飲料を飲むことがあなたの寿命延長にささやかな恩恵をもたらします。また、ライダージュースによるモチベーションの上昇については過去のデータから、関連性が希薄であると考えられます。なので現段階では購入を見送りたいと思います。」                                   
                                       
子供「私たちは、遅かれ早かれ死亡します。とどのつまりは死するのですから、享楽のときをできるだけ多く過ごすことができれば本望でございます。また、この主張に基づけば、ライダージュース中の糖分による寿命短縮よりも、ライダージュースを飲めないことへのストレスによる寿命短縮の方がはるかに重大な問題で あることは自明でしょう。よって、私はライダージュースの購入について控訴致します。」           
                                      
父親「ふむ、一理あります。しかし、ストレスというものは一概に数値化できるものではなく、あなたの「自明」という表現には疑問が残ります。よって、私はライダージュースの購入に関して断固反対を致します。」                    
                                      
子供「……よいでしょう。あなたがそうやって白を切り続けるのであれば、私はあの見晴らし台の上から飛び降りて、死にます。そうした場合、あなたは私という唯一人の息子の成長や入学・就職・結婚・といった人生の名場面を見ることが出来なくなりますが、それでもよろしいですね。」                            
                                       
父親「……いや、それは困ります。私はあなたの慶賀すべき人生が台無しになるのは御免です。その損失を考えれば、ライダーマンジュースを1本仕入れるのは至極経済的であります。」                                   
                                       
子供「では、交渉成立ということですね。」                   
                                      
父親「はい。142円は惜しいですが……ライダーマンジュースを購めましょう。」 
                                      
子供「わあい(わあい)」                           
                                      
                                       
                                       


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