トキとヒカリと壊都


1 :多樹 :2007/01/18(木) 20:37:03 ID:m3kntDV4

         序章
           【とある酒場にて、黒服の男が語る】

「なぁそこのあんた」
男は俺の姿を見つけると、意気揚揚と話しかけてくる。
「そうあんただよ!そこのかっこいいカメラ持ったおにいさん!」
困惑した顔で俺がきょろきょろしていると、追い討ちをかけるように男が俺の特徴を言う。
「なぁなぁ、俺さぁ、いますんげー困ってるんだよ。だからさ、俺を助けるとおもってちょっとここの料金を払ってもらえるか?なぁにただとはいわない。かわりに面白い話をしてやる」
・・・・ふざけてるのか?
俺の呆れたような言葉に見ず知らずの男は軽く笑いながらいう。
「いやいや、大真面目さ。なぁに払うかどうかは話を聞いたあとにあんたが決めてくれればいいよ」
特に興味も無かったが、どうせ退屈なので男の面白い話とやらをきいてみることにした。
「ふふふ。そう、それはちょうどいまから数年前の話だ」
あれ?数年前って「ちょうど」じゃないんじゃ?
「うるさいな。黙って聞けよ。いいか、あれは数年前―」


novel plaza system
甘辛流小説家ギルドGAIA
produced by COLUN.