BEAST―レイズとイチ編―


1 :レンド :2007/08/27(月) 17:39:21 ID:PmQHsJm3

「おいレイズ!」
「何ですか?ソンさん?」
「お前に客だぁ!」
今帰ってきたばかりだというのに。忙しいったらありゃしない。
「今行きます!!」
外に出るとかなり年取ってそうなおじいさんとフードをかぶって顔を隠している僕より少し小さい子供がいた。
「何の御用ですか?」
「ここは本当になんでも頼んでいいのかえ?」
「だいたいの事は大丈夫です。」
「この少年を引き取ってもらえるかえ?」
前代未聞な頼み事だ。子供を預かる?そんなこと無理に決まっている。何考えてんだ?
「300万G(ガンと読む)でどうじゃ?」
300万G!?本当に何考えてんだ?そんな大金・・・
「だめかえ?」
「えーっと・・・引き取ります!」
300万Gももらえるならやります。
「じゃあ注意する事を言おう。くれぐれも扱いには注意じゃ。食費はほとんどかからん。1日リンの実3個で大丈夫じゃ。」
リンの実?10個1Gのやつじゃないか。
「本当は300万Gでも足りないぐらいなんじゃ。受けてくれるかえ?」
「はい。分かりました。」
「おお!良い子じゃ。ほれ300万G。」
「承知しました。」
しかしおじいさんは消えていた。跡形もなく。


14 :レンド :2009/08/28(金) 18:17:43 ID:PmQHsJm3

「私はある任務でこの町の郊外に来ていたの」
 ぽつぽつとレイリオが話し出す。それをアギルは氷のような目で睨んでいた。
「そこで・・・スリに遭っちゃってね。その時に助けてくれたのが彼―――アギルよ」
 レイリオがちらっとアギルを見た。依然その表情は変わらない。
「ま、その後は犯人捕まえて私がGUNSに引き渡してその事件は終わりになったんだけど・・・」
 GUNSとは昔でいうケイサツみたいなものだ。レイリオもそこに所属しているらしい。
「任務は失敗しちゃって。で、本部に報告する前にアギルに会いに行ったんだけどもういなくて・・・それ以来会ってなかったの」
 嘘だ、と思う。こんな話ない。そんなに前に会った人を覚えてる訳がない。
「これだけよ。私が話せることは」
 レイリオは少し震える声で言った。理由は分からない。
「あの、1つ聞きたいんですけど」
 めんどくさそうにアギルが僕の方を向いた。
「なんでそんな顔で睨んでるの・・・?」
 アギルはビクッと肩を震わせた。
「これは・・・。いや、何でもねぇ」
 何でもなくない、と叫びそうになった僕をレイリオは制した。‘これ以上何も言わないで’と目で訴えてきた。
 この2人には何か大きな秘密がある。絶対に。
 そして僕は話題を変えるべくイチの方を向いた。レイリオに『獣』のことを教えてもらう為にもイチに少し聞きたいことがあったからだ。
 だが当の本人は寝ていた。
「イチ?」
 呼びかけたが反応なし。熟睡しているようだ。
「あら?イチはもう寝ちゃったの?ってこんな時間じゃない!」
 只今午前2時。明日は確か5時起床予定だった。
「明日起きれなくなっちゃう!みんな、早く寝るわよ!」


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