ぬくもり


1 :シロ猫 :2012/01/18(水) 14:52:52 ID:zcQHPmPJ



初めての恋をしていた。初めて付き合った人。
でも、それはあまりに脆く二人の思いは崩れた。
好きだった。でも、降られてしまった。
降られてから気づいたんだ。私は君のことを何にも知らなかった。
たくさん泣いて、目を腫らした。でも、全然涙は枯れない。
恋なんて、もうしたくない。って思った。心の奥底から。
その時考えたのは、自分がその人を忘れてこの痛みも忘れてしまうのが嫌だった。
忘れたくない。とは、思わなかったが自分が他の人を好きになるのが怖かった。
その時は、怖くて、寂しさでいっぱいで楽になりたかったけど。
中々、心の整理はつかない。ごちゃごちゃのまま。
恋をするのにはとても臆病者になっていたのかもしれない。

君が現れるまでは。

別れて辛い思いをしても、日常は変わらない。
その月は、ちょうど9月の初め。
これからたくさんの学校行事がびっしりとつまっていた。
中でもうちの学校が一番盛り上がる「文化祭」が間近に迫っていた。
私は、積極的なわけではないが友達の誘いでその文化祭のメインイベントである
SHOWに出なければならなかった。
それには、たくさんの人の中からオーディションをして
選ばれたものしか出られないが運よく私たちは選ばれた。
2次オーディションの時に君が居たんだ。
2次オーディションは実技発表で君は一つ前だった。
その時は、君のも事を生意気な後輩としてしか見ていなかった。
全然君のことを知らない訳では、なかった。むしろ後輩の中じゃ覚えがあるほうだった。
それは図書委員会の時、私は副委員長で進行を任されていた。
君は図書委員で進行する私の揚げ足ばっかりとってからかっていたからだ。
良い覚えというよりも、嫌な覚えだった。私の嫌いなタイプだった。
君は年下で私は年上好きだったから恋愛対象としてはまったく見ていなかった。
でも、SHOWにでるような人ではないと思っていたから驚いた。
顔見知りのせいもあり少し話をしたがオーディションのまえで緊張していたせいもあり
君との話なんてどうでも良かった。そのせいか、あんまり話した内容を覚えていない。
覚えていたことはダンスを踊ることが同じだったことだけだ。
SHOWと言っても学校の行事…いろんな学年の生徒が特技などを発表する場だ。
私たちのグループはアニソンのダンスを舞台で踊ることだった。
緊張しながらもオーディションで踊り見事に合格した。


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甘辛流小説家ギルドGAIA
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