リストバンド


1 :Kyarameru :2007/04/21(土) 10:54:49 ID:mmVcoLWk


 腐りきった世界、現実。

小さな心は何を信じればいい?

『生意気な。どうして決まり事が守れない?』

歪んだ実況、矛盾した言動。

『大人はいいんだ。大人は』

小さな不満はやがてストレスとなり、小さな心を蝕んでいく。

「―――…大人なんて大嫌いだ」

それが、小さな小さな心が導き出した答え。

小さな傷跡は、やがて大きく大きく、亀裂を走らせていく――…


2 :Kyarameru :2007/04/22(日) 00:39:22 ID:mmVcoLWk

chapter0―歪んだ現実―


「―…今月も校則違反者が3人増えた…」

 初夏の風が吹きぬける。
空は闇に染まり、厚い雲が星達を隠している。
「…まあいい…図に乗ったガキどもにはもうじき制裁が下る…」
学校と言う建物の1階で、『校長室』と言う部屋だけに明りが灯っていた。
「…『リストバンド』…か…」
にやっと微笑むその男は恐らく校長であろう。
「…3日もすれば届くだろうな」
そう言うと、校長は再び不敵な笑みを浮かべた。
「…くくっ…はみ出し者は外へ出さねばならん…」
校長は笑いながら手に持っていた資料をくしゃっと握り絞める。
運命の元凶とも言えよう光景だった。
そして夜はそのまま、次第に朝へと変わっていった。


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甘辛流小説家ギルドGAIA
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