ありがとうって伝えたい。


1 :之白 :2008/02/26(火) 19:41:21 ID:mmVcoGzc








       全てが淡い、夢のような出来事でした。


2 :之白 :2008/02/26(火) 19:59:42 ID:mmVcoGzc













 ――…大好きよ。みんな、大好き。仲良くしてくれてありがとう。










 まだ少し冬の寒さが残る2月。

頭の中に響いたのは、悲しさの残る儚い言葉。

「――…ん…」

はっと目覚めるとそこは白い天井が広がっていた。

「…あれ…?」

ベットから上半身を起こし、窓の外を眺める。

そこには小春日和の陽気と木々を揺らすそよ風。

心地よさを感じながらそっと窓をあけた。

「……もうすぐ、卒業か」

ポツリと呟き、あたしは目を瞑った。








「―……凛菜(りんな)!」

「え?」

 再びはっとして、前を見る。

そこには親友の『真紀(まき)』の姿。

「どうしたのよぼうっとして」

「あっ…ううん、何でもないの」

そうか、ここは学校だった。

あたしはにこっと笑い席を立つ。

「卒業式の練習だよね、行こう真紀」

「うん! 今日終わったら久々に買い物行こうよ」

「了解」

いよいよ卒業式を控えた2月の末。

皆と離れるのが惜しいと本気で思う今日この頃。

「おい凛菜! おはよ!」

突然肩をポンッと叩かれて少しドキッとする。

「慎平(しんぺい)…おはよ!」

それはあどけない笑顔の慎平だった。

「よかったね、凛菜!」

にこにこする真紀の言葉に顔が赤くなる。

「もう、やめてよ真紀ったら!」

照れ笑いをし、体育館へ入る。


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