星のそばで(1巻)


1 :美浜 隼 :2012/11/22(木) 15:18:51 ID:oDWALLoF

☆ 初めに

この物語は主人公バルト・スターが父バルト・ムーンによって使いを頼まれたところから始まる。今日も、スターは親友のオルトと仕事をこなし、いつものように帰還したのだが…


2 :美浜 隼 :2012/11/22(木) 15:20:37 ID:oDWALLoFzH

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☆第0章  プロローグ

『カーン』

バルト城に鐘が鳴り響いている。そのバルト城にある王女の間で一人の少女が、ベッドで気持ち良さそうに眠っている。

「うぅん…朝か」

その少女の名は今回の主人公バルト・スターである。同時にスターはこの星の王女である。

「まだ、仕事の準備していないから早めに用意しないと…」

スターは荷物を確認し、物を取ったりするのにも寝ぼけているのかわからないが体が何度も壁に叩きつけられた。

「時間がないですぅ〜。早く準備しなきゃ間に合いませぇ〜ん」

スターは泣きながら行動を急がせた。

その時…

『スター王女、スター王女、任務の説明がありますので、大至急王の間へお越しください』

スターがどんな状況に立たされても、これは毎日のように報せられていた。

「う〜ん…」

スターは少し考えた。

「体調崩したふりでもして、休みたいなぁ〜。でも、オルトとの買い物は楽しいけれど、今日はいまいち仕事しよう、という気持ちがでない」

スターは時折、面倒だと思う、こうしてぼやく。もちろん、言った所で仕事がなくなるわけでも、オルトが仕事をサボるなんていう可能性は0である。スターの仕事の役割は主に得意の言語を使い、様々な情報集めや、戦闘になればオルトのサポート役が多い。オルトの方は、乗務艦の運転と戦闘を主にする。

運転の方はスターでもできるのだが、言語のほうで精一杯のためオルトがこなしている。

スターの父、バルト・ムーンに認められた特別の者しか出来ないのでオルトは、特別な有力者であるといえよう。

その時、王女の間から一人の少女が入ってきた。その少女の体格や見た目からして、少しスターよりお子様に見えるが、特徴とも言える綺麗(きれい)に整った青色の髪の少女が入ってきた。
「ごめん〜スター遅れちゃったよぉ〜」

その髪の少女のこそ、先程出てきたオルトである。本名、オルト・シチェーン。オルトは民間人ながらも、バルト城をほぼ自由に徘徊出来る、数少ない人物であり、スターの父ムーンが気に入っていた。

「あっ…オルト来たんだ…じゃ〜行こうか…」

スターは力なく答えを出すように話す。

「ねぇ〜スター何か変だよ。体調でも悪い?」

オルトがスターに言った言葉はスターの性格上、断る事が出来ないのでスターはオルトに軽く返事をした。オルトはスターの様子がおかしいとは言え、オルトはとりあえずという事で連れて行った。オルトはスターの気持ちを胸にしまい込み、スターと手をつないで王の間へと足を運んだ。二人は王の間に入ると、すぐに王座を目にした。

「おぉ〜スター、オルト…よく来てくれた。早速だが、仕事の内容といくとしよう」

ムーンは王座を半回転させ、スター達の前に大型スクリーンを用意した。

「今回はハーバー星に行ってもらい、黒の宝玉を取ってきて欲しい。そこの星の言語は星と同じのハーバー語。有余は8日後。いつも通りの事だが、スターは言語、オルトは艦の整備と武器の確保を頼むぞ」

ムーンは、バルト星から、ハーバー星までの大体の進路とハーバー星の様子が映し出されていたモニター戻した。

「はい、了解です」

スターとオルトが敬礼しながら答え、スターの自室である王女の間にスターとオルトは帰った。

「はぁ〜本当は今日やる気がなかったのにぃ〜」

スターが本音をもらす。さすがのオルトもあきれ果てたのか、こちらも本音が飛びかかる。

「何言っているのよ、あんたが言語覚えないと私はまったく仕事出来ないし…別にお金や買い物とかじゃなくて…スターの態度が私は気に入らない…私の気持ちわかる?」

オルトは本当の怒りをこらえながらスターに話した。

「うぅ〜わかっているけど、今日は…だ、だけどオルトの気持ちを考えたら今日も頑張らないといけないというのはわかったよ…」

スターは涙を流し、服で涙を拭き取る。

「コラ、あんた王女の服で涙を拭くんじゃない。スターの担当の仕事を代わることは出来ないけど、手伝いは出来ると思うんだ。だから明日からは一緒に頑張ろうね。」

オルトはスターに優しく語りかけた。スターはコクンと頷き、ハーバー星の言語についての本を読み始めた。

「やっぱり難しいですぅ〜。初めての星だと結構大変だからオルトも手伝ってよぉ〜」

スターは数ページ開いただけで、本を閉じてしまった。

「コラ、スター早いよ…確かに、言語の方が難しいよねぇ〜。私も出来る限りサポートするところはするから頑張ってよ…。」

オルトは少し悪気があると思っていたが、ここでスターが甘えてはスターのためにならないと思うと、オルトはあえてこの選択を選んだ。

(ここで、スターに甘い言葉をかけたら、スターは絶対成長しないと思う。)

オルトは心の中で思った。オルトが王女であるスターより精神的に強いのは、オルトが民間(奴隷に近い立場)だからでもある。いつも苦しい思いしても、いつかは報われるかもしれない、そんな確信の持てない動機があるからオルトは強くいられるのである。

(私も言語の方はわかるんだけど、戦闘をする事になったら、苦しくなったり、運転すれば未知の星に飛ばされたり、散々な思い出しかないから…)

オルトは、溜め息をもらしながら、王女の間を後にした。

「うぅ〜やっぱり難しいですぅ〜。でも、今日のオルトなんだか厳しいな。あんなオルト嫌いだよぉ〜。私だって一生懸命、頑張っているのに...やっぱり今日のお仕事はしたくないなぁ…」

スターは泣きながらハーバー星の本を読んだ。

その時、再び王女の間の扉が開いた。

「コラ!スター泣くんじゃない…ったく。ほら、スター一緒にやるから、泣かないの。わかった?」

王女の間を開けたのはオルトだった。

「うぅ〜オルト難しいよぉ〜」

スターの涙はすすり泣きに変わっていた。

「私も自分の分野があるけど、出来る限りだけだからね。」

オルトはハーバー星の本を取り出した。

「…確かに難しいかもしれないね。でも、私も会話とかなら手伝えると思うんだ。艦の整備や、武器の管理はすぐに出来ると思うからね。出来る限りはやらないとスターのためにはならないからある程度は自分でやるんだよ。」

オルトは自分で甘いと思いながらもスターが、少しでも前向きに取り組んでくれる事を考えれば少し遠まわしで支えれば良いと思った。

こうして、スターはある程度のハーバー語を理解し、オルトも全ての作業を終わらせることが出来た。スターは前日決まってやる事があった。それは、深夜に王女の間を出て、仕事の成功を祈る儀式があった。(ムーンに言われたことではなかったが、スターは少し心配性なので少しの気の紛らわし程度のもの)スターは表に出た。

「お母様…私は明日、頑張ります。そして、明日から始まる仕事に成功の力を…私はどんな時にも負けず、決してあきらめることなく目標を達成します。友人オルトともっとより良い関係を持つことが出来たら、私は他に何もいりません。そして、このスターをどうか見守ってください。バルト・スター」

今晩、月と星が夜空を照らし、明るい夜空を綺麗に今までこんな綺麗な景色が無いだろうと言うぐらいの星空を描いていた。その祈りが終了すると、スターは一生懸命覚えた言語をもう一度反復するように勉強して布団についた。


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