空を見上げて


1 :紗遊 :2007/03/28(水) 15:35:26 ID:o3teQ3mk

今日の空は曇り。

雨でも晴れでもない天気。

私は曇りの日が嫌い。

曇りの日には決まって、嫌なことがあるから。


2 :紗遊 :2007/03/28(水) 15:36:44 ID:o3teQ3mk

始まりの日

「ねぇ、僕たちそろそろ別れない?」

恭弥と付き合って2ヶ月。
久しぶりのデートで言われた言葉は別れの言葉だった。

「え?何で??」

私と恭弥は学校でも公認のカップルだった。
恭弥はサッカー部のエース。
私はそのサッカー部のマネージャー。

「有香と付き合ってるの疲れたんだ。」

部活でも、クラスでもずーッと一緒だった。
私の運命の相手は恭弥だけ!!そう思ってたのに。

「疲れたって??なんで??私なにか悪いことした??恭弥の嫌がることした??」

だから、このとき私は恭弥に縋り付くしかなかった。
恭弥のいない生活なんて考えられなかったから。

「そぉゆうところ。何でもかんでも僕に合わせて、いい加減ウザイ」


そう言って、恭弥は帰ってしまった。

この日も空は曇り空だった。

―翌日―

「おはよぉ。」

恭弥とは同じクラスだから学校に行くのは嫌だったけど、
そんなことで休めるわけがなく私は学校に来た。

「あれ??有香今日は旦那と一緒じゃないの??」

言われると思ってた。
でもいざ言われてみると泣きそうになる。

「うん・・・。テカ、もう別れたんだ・・・。」

言いながら自分の声が涙声になってるのがわかる。

「(昨日いっぱい泣いたのになぁ・・・。)」

目の前のレナは目を見開いて驚いていた。
教室にいたみんなも、驚いていた。

「なに言ってんの?冗談でしょ?」

私だって冗談だって思いたかった・・・。
でもホントだったんだもん・・・。

「冗、談じゃっ、ないよっ」

涙が出てきて、
止まらなくて、
言葉もまともに喋れなくて、
ほんとに、悲しかった。

レナが悲しそうな顔をして、
「ゴメン・・・。」
って言った。

なんでレナが謝るの?
って聞いたら
有香に悲しいこと言わせたから。
って答えられて、
そのときは、その言葉を信じて疑わなかった。

その後はクラスの女子全員に頭を撫でられて、
慰められて、私は少しずつ元気になった。

この日、恭弥は休みだった。


3 :紗遊 :2007/03/28(水) 15:37:49 ID:o3teQ3mk

一時の幸せ

恭弥に振られた日から1ヶ月。
まだ新しい彼氏はできず、
休日は家でごろごろか友達と遊ぶぐらい。

「ねぇ有香?」

その日も親友のアヤと遊んでいた。

「なに?なんかいい服あった?」

アヤは優しくて、可愛くて、私の一番の親友。
そんなアヤは情報通でいろんな噂を教えてくれる。

「服じゃなくてぇ、いい男を見つけたのvv」

「またその話??私はまだ誰とも付き合う気ないから。」

恭弥と別れてから、アヤはいろんな男子を紹介してくれる。
ほとんどがイケメンで、性格もよさそうなひとばっかりだけど。
まだ私は彼氏を作る気にはならなかった。

「そっかぁ、ごめん・・・。」

「いいよ、気にして無いから。ほら、服見よ?」

アヤの気持ちは嬉しい。
恭弥と別れて、一番怒って、悲しんでくれたのはアヤだったから。

「有香・・・。」

アヤは目に涙を浮かべて
抱きついてきた。

「ど、どうしたの??」

「もぅ、有香大好き!!」

周りの人たちに笑われてもアヤは離そうとしなかった。
私はただ嬉しくて、抱きついてきたアヤの頭を撫でていた。

だから、そのときアヤがどんな顔をしてるのか見ることが出来なかった・・・。


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