孤独のそら


5 :三日月にゃんこ :2009/03/06(金) 17:36:46 ID:P3x7YkPL

放課後。
律儀にも彼はクラス中の人にあいさつをして回っていた。
「まじめだねえ〜、白石君。」
あきのつぶやく声を聞き、私は思う。
なんかちがう。
彼はまじめとか、そーいうんじゃなくて、こう。。。。。
うーん、いい言葉がうかばない。
「初めまして!白石リクです」
「。。。。。。」
うーむ。この感じ。全身から出ているこのオーラ。
言葉にすると。。。。
「あ、あの。。。なにか気に触った?」
「えっ?」
「だって、倉内さん、ずっとにらんでるから。。。。」
どうやら、「ながめて」いるのを「にらんで」いるのと
勘違いされたらしい。
「ああ、考え事してて。。。」
「よかった!嫌われてなくて。。。」
そのとたん、彼は私の前にずいっと手を出した。
「な、何?」
私が聞くと、彼はにこにこしながら言った。
「握手!!」
私はおずおずと手を出し、彼の手をにぎった。
「これで倉内さんとも友達だ!」
うれしそうにほほえむ彼に私は言った。
「かなめでいい。」
「え?」
「これからは私のこと、かなめって、呼んでいいよ。」
ああ、何故こんな漫画みたいな台詞吐いてるんだ。。。。
すると、不思議そうにしていた彼は急に満面の笑顔になり、
「じゃあ、俺のことも、リクって呼んでよ!かなめ!」
ホント、漫画みたい。。。。


私は数日後、彼がクラス中はおろか、学級中、学校中、さらには飼育小屋のにわとりにま
であいさつをしているところを発見した。
ああ、思い出した。こういう奴を「天然」というんだ。。。。。


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