JUDAS


31 :アクロス=レザストロ :2007/10/13(土) 00:38:03 ID:kmnktiYc

二十九章

「……まったく、ボスは何を考えているんだ……革命」
「俺が知る訳……」
「ジェキさんには訊いてない」
「酷いな! 革命返し!」
 【デス・エンジェル】本部のロビーでソル、ゼルス、ジェキ、バーハルの四人はトランプの大富豪をやっていた。
 結局あの後は何も無く、そのまま解散したのだ。
「俺、何かした覚えはないんだが……革命返し返し」
「まだ入って数日だしねぇ……革命8流し」
「うわ、そこで流すか……」
 何故大富豪をやっているのか。それは、四天王の今月のリーダー決めだ。
 基本的リーダーには危険なミッションが回ってくる。それを避ける為に大富豪で奮闘中なのだ。バーハルはウィドの代わりらしい。
「ソル、過去に何かしたの? 11バックのツーカード」
「その線が一番有り得そうだね。 9のツーカード」
「覚えは無いのか?」
 ジェキはテーブルに3を二枚出しながらソルに訊く。
「……俺、村から外に出た事少ししか無いしな……」
 ソルは首を傾げながらジョーカーを二枚出して流す。
「そんな目立つ事はしてませんよ……多分」
 2のスリーカードを場に出して流すソル。
「じゃあ、何が原因だ?」
「ゼルスとタメ口で話してるからじゃないか?」
「その理由はどうかと思いますけど……」
 そして、ソルが1のスリーカードを場に出した瞬間、ソル以外が固まった。
「……ちょっと待ってよソル。何でそんな手札いいの?」
「え? 俺がシャッフルして配ったんだぞ。細工してない訳ないだろ。あがりっと……」
 最後に5を出して席を立つソル。勿論、全員からの非難の視線を受けて。
「イカサマ無しなんて一言も言わなかっただろ?」
「言ってないけど……」
「じゃ、いいよな」
 ソルはこの前バーハルに連れられて見た子供が一杯いる場所へ向かうことにした。
 どうせ四天王だからって今までと変わらない。
「……でも、他の奴からの注目浴びるんだよなぁ……」
 嫉妬と尊敬、羨望の眼差しを全て受けているソル。正直、居心地が悪い。
「我慢あるのみだな……」
 廊下をこの前通った様に歩いていくソル。一度、通った道なのでほとんど迷わずに進んでいった。


novel plaza system
甘辛流小説家ギルドGAIA
produced by COLUN.