JUDAS


26 :アクロス=レザストロ :2007/06/10(日) 11:44:18 ID:kmnktiYG

二十四章

「……『アレ』使えれば一発なのに……使う訳には……おっと!」
 ゼルスは紙一重でドラゴンの攻撃をかわしていた。
「この力馬鹿。素早いから厄介な事この上無いよ」


「バーハル、準備は出来た。合図を!」
「わかった!」
 バーハルは詠唱を始める。そして、足下に譜陣が浮かび上がった。
「空よ!我の意思に従え!我の言葉を力に!」
 雨雲が集まってくる。
「全てを洗い流す雨を降らせよ!」
 ポツポツと、雨が降り始めた。


「雨?バーハルからの合図かな?」
 合図だと判断したゼルスは後ろを向いて走る。ドラゴンがそのすぐ後についてくる。
「さぁ、ソルの作戦とやらを見せて貰うよ」
 その瞬間、上空にソルが現れる。
「くらえドラゴン!!」
 ドラゴンの視線はソルに移った。その瞬間にジェキが一本の木を持ってドラゴンの足下に現れる。
「我の腕よ!今こそ力の限界を超せ!」
 ジェキの腕は光に覆われる。ドラゴンは上空にいるソルに気を取られてジェキに気付いてない。
「うおおおお!!」
 ジェキはバットを振るかの様に木を振った。走って来ているドラゴンに直撃する。ドラゴンは後ろに吹き飛ぶ。これが、ソルの狙いだ。力が強い奴はその力を利用して倒す。全員の能力を使った最善の手。
「やったか?」
 着地したソルがドラゴンの様子を窺う。ドラゴンは消滅していく。
「作戦完了。ソル、ご苦労様」
「上手くいくなんて思ってなかったけどな」


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