JUDAS


25 :アクロス=レザストロ :2007/05/29(火) 19:48:19 ID:kmnktixJ

二十三章

「普通にやっても勝ち目はないし……逃げながら考えよう!」
「その方が良さそうだね。逃げる!」
 一斉に後ろへ走る四人。それを追いかけるドラゴン。
「でも、ドラゴンなんて本当に勝てるのかよ!」
「普通のドラゴンなら希望はあったよ。でも……あれは厳しいなぁ……」
 ゼルスが後ろにいるドラゴンを見て答える。
「しょうがないね……僕が囮になろう」
「何だと!?」
「僕は光速で走れる。だからあんなのに捕まらないよ。……たぶん」
 四天王最強と呼ばれるゼルスがここまで自信が無い。それほどあのドラゴンは強いようだ。
「そんな事……」
 ソルが何か言いかけた時、ある事がソルの頭に思い浮かんだ。
「……わかったゼルス。囮は任せる」
「「ソル!?」」
 その言葉を信じられなかったのか、バーハルとジェキが同時に声をあげた。
「一つ聞く。何秒まで耐えられる?」
「何秒でも耐えられるよ」
「よしっ!ジェキ!お前も何か能力ある?」
 ソルはジェキの方を向く。
「え?ああ、一時的に自分の体を強化するのと、触れた物を鋼鉄にする能力が……」
「最高じゃん!バーハル、お前の視力は?」
 今度はバーハルの方を向いてソルが聞く。
「え、視力?両目とも5だけど」
「オーケー!ゼルス!合図するまであいつを引き寄せておいてくれ!」
「了解!」
 ゼルスはその場で立ち止まり、双剣を構えてドラゴンの前に立つ。
「君の相手は僕が務めよう。かかってきなよ!」


「うん、このくらいなら大丈夫かな。バーハル、ゼルスとドラゴン見える?」
「大丈夫、余裕で見えるよ」
 隣にいたバーハルが答える。
「で、ソル。お前に何か策があるようだが?」
「ああ、今からそれを話すよ」
 ソルは話し始めた……


「……って所かな」
「ふむ……いけるかもな」
 作戦を聞いたジェキが呟く。
「どう?やってみる?」
 ソルはジェキとバーハルの顔を交互に見る。
「……よし、やろう」
「これなら上手くいくかも……」
 どうやら二人は了解したようだ。
「さ、二人の了解も取れたし、作戦開始!」


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