呪縛


1 :みつばち :2007/03/12(月) 00:14:42 ID:PmQHmAtm

うさぎ うさぎ


   なに  みて  はねる

 じゅうごやおつきさま


       みて



   は


       ね
      




            る


7 :みつばち :2007/03/28(水) 16:24:51 ID:PmQHmAtm

そう言うと矜持は何やらあずみには理解できない言葉を呟いたかと思うと
刹那部屋の中を銀色の風邪が走り、それに伴って蜘蛛達が舞い上がった。

「我 この言葉を成す彼の者に伝えん 白き獅子の嫉妬 浄翔っ!」

次の瞬間、いつも聞く「スパン」という音がしたかと思うと舞い上がった蜘蛛達の体が半分に割れ、
ヒラヒラと、紙吹雪の様に姿を変えて部屋の床に降り積もった。

まさに一瞬の出来事。
あずみは目を見開いて見ているだけだった。
紙吹雪が舞い散る向こう側に、翳むように見える矜持。
シャツの襟元の形を整え、ゆっくりとあずみの方に顔を向けるとまた、優しく微笑んだ。

もう、怖い・なんて気持ちはなかった。
ただただ、目の前にいる矜持に見とれるしかない。
やはり、こんな綺麗な男性を目の前にして、ときめかない女子などいないと、改めて思ったほどだ。

「お怪我はありませんでしたか?あずみ様」

「あ…はい、大丈夫…です」

まただ、今さっき恐怖を体験したところなのにすぐに顔が赤くなる。
あずみは、自分がどうかしてるのではないかと疑いたくなった。
赤くなった顔を見られないようにすぐに顔を下に向けるが、今度は胸の動悸も治まらない。

「あずみ様?本当にどこもお怪我は…」
「大丈夫っ!本当に、大丈夫だから…あの・・だから…」

一生懸命平静を装おうと必死になるがなかなか顔の赤さは戻ってくれない。
どうやら、いっぱいいっぱいになっているらしいあずみに気づくと、矜持はふっと笑った。
そしてすべるようにあずみの髪の毛を撫でて、あずみと目線が合うようにあずみの前に跪いた。

「何度も驚かせてしまいましたね、申し訳ありません。
 でも、あずみ様が私から逃げないで下さった事、本当に感謝いたします」

あずみの前で跪く矜持。
まるで、騎士と姫のような錯覚に陥る。
あずみもやっと、顔が赤いままだが矜持と眼を合わせることができた。
銀色の…瞳…。

なんとか少し落ち着いたあずみは少しだけ口を開いた。
それでも、重たくて重たくてしょうがない口。何を言ったら良いのか。

「あの、…どうして、私のこと…」

不安と、恐怖が入り混じる質問。
聞きたい事は沢山ある。
しかし、何をどう聞いたら良いのか良くわからない。
それを汲み取ってくれたのか、矜持がすっと立ち上がって少しだけ険しい顔をした。

「急に、いろいろな事がありましたからね。本当ならまずお会いしてお話を先にしたかったのですが…」

「回りくどい説明は結構よ。あずみは連れて行かせないから」

不意に別の声が部屋にこだまする。
声の主の方を向いてあずみは驚いた。
部屋のドアのところに立っているのは…あずみの母だったのだから。


投稿フォーム

タイトル:(省略可)
名 前:
メール:(省略可)
PassWord:
内容:
内容確認をする) 

novel plaza system
甘辛流小説家ギルドGAIA
produced by COLUN.