なんとなくはいった学校に
なんとなくつるんでる友達
楽しいとか嬉しいとか
どこかに置き忘れてきたのかな?
もともとそんなもの無かったのかな・・・
≪初期設定人物・・(増えたり減ったりするかも・・・)≫
春日高校1年 神埼 美里(かんざき みさと)
春日高校1年 熊谷 亮 (くまや りょう)
春日高校2年 水野 沙耶(みずの さや)
春日高校2年 中島 哲 (なかしま てつ)
春日高校2年 美作 萌 (みまさか もえ)
春日高校2年 美作 朋 (みまさか とも)
春日高校3年 高島 千里(たかしま せんり)
『以上、平成19年度 入学式を終了する。新入生退場』
どやどやと1年生が退場していく。
私もその流れに身を任せて体育館からでた。
親が選んだ高校
先生が薦めた高校
こんなとこに興味は無くて
ただ平凡に三年が過ぎればいいと思ってる。
それで普通に大学行って、就職して、結婚して。
そんなありふれた未来を歩んで行く。
「新入生〜!サッカー部どうですかぁ?」
「チア部はどう?モテるよ!」
「ラグビーは青春感じられるぞ〜」
部活勧誘がすごかった。
春日高校は市内ではなかなか優秀な学校なのに
頭がよさそうなはさっきから1人もいない。
唯一・・・いるとすれば新入生代表挨拶をしていた≪熊谷 亮≫ってやつ。
長めの前髪からチラリと見える鋭い目は鷹みたいだった。
元ヤンみたいなオーラがあったし。
でも代表挨拶ってコトは首席だったんだろうな・・・
「ねぇねぇ、美里ちゃん?」
「はい?」
肩を叩かれ後ろを振り向くとスタイルのいい美人がたってた。
知り合いじゃないよ!こんな人!
「私の事覚えてない?」
「え・・・?」
「覚えてないかぁ。だいぶ前だもんねぇ」
「・・・・・?」
「美里ちゃん変わってないね」
その人は私の顔を見てクスっと笑った。
本当に綺麗な人・・・。
すらっとした手足に、大きな瞳、高い鼻、黒いロングヘアー。
こんな綺麗な知り合い、いた覚えがないけど。
「これ。うちの部活の案内。あとで部室きてね?」
私はA4紙を渡してその人は去っていった。
『誰だよ・・・』