好き勝手に語ってみる


1 :ヘタレ :2008/06/08(日) 22:30:33 ID:scVco7YJ


これは、ヘタレの考えを代弁させて好き勝手に語っていくという手法の話です。


2 :ヘタレ :2008/06/08(日) 22:31:52 ID:scVco7YJ

1:かなりエグイぞカチカチ山



*これは軽く流していた事とかを深くほりさげて、語ってみました〜的なものです。


「と、いうわけでこれから、日本昔話からかちかち山≠ノついて、
語り合っていこうではありませんか。 語り手は昌人(まさと)と・・・」

「何故か呼ばれた冬馬(とうま)です」
「・・・ってか、というわけってどういうわけだよ?」

やる気なさげの冬馬がなんとな〜く、討論する事になった理由を問いかけてみるが、

「どういうわけもなにも、タイトルがそうなってるからですよ」
「では、スタ〜ト!」
昌人は軽く無視して、テンション高めに開始を告げる。


「・・・・・・」
「・・・・・・」

向かい合って沈黙する2人。


「・・・え?」
数秒してから冬馬がこの状況を気にして首をかしげると、

「ああ、スタートといっても俺達が勝手に始めるんだよ?」
「え・・? ああ? で? 何を・・・」

「そうだな、ひとまず、かちかち山について話し合うんだから・・・、
ときに冬馬くん、キミはかちかち山の話を知っているかね?」

「ああ、確か、爺さんと婆さんが住んでるところにイタズラ狸がちょくちょく現れて、
2人の事を困らせていて、で、爺さんがその狸を捕まえたけど、狸に命乞いされて、
婆さんが逃がしてやったら、その狸に殺されて、それを知ったウサギが敵討ちに・・・」
「はいストップ! 長々と説明ご苦労」

あごもとに手を添え、上を見ながら過去に読み聞かさせた童話を、
思い出しながら語っていると、突如昌人から待ったがかかる。


「え? ああ?」
「ちなみに冬馬くん、チミはその狸がお婆さんを殺った後、どうしたか知ってるかい?」

「・・・いや、だからそのショックで爺さんが寝込んで、
それを知ったウサギが婆さんの敵討ちするんだろ?」

昌人の口調に若干イラっとしながら冬馬が答えると、


「そうじゃなくて殺してすぐだよ。 最近のはその辺をぼかしているのかもしれないけど、
なんと、狸はお婆さんを撲殺して、その人肉を晩飯として爺さんに食わせたんだよ」

待ってましたといわんばかりに活き活きした口調で喋る昌人。

「うへぇ・・・、そうなの?」
「ああ」

「確かお爺さんが「晩飯は狸汁にしよう」とか言って出で行ったから、そのつもりで
婆さんがある程度仕込みを済ませていたようで、でも狸を逃がしたせいで殺されて、
で、狸は旅人に化けて鍋の具材の中に混ぜて、帰ってきたお爺さんに・・・、

「お婆さんは何か用があったらしく、今出かけていますよ、で、これは
私が代わりに作ったので、さあ、冷めないうちに先に食べましょう」

とか言って食わせたんだよ。 いや〜怖いね〜エグイな〜」


「婆さんの肉が入った人鍋って、マジかよ・・・うわ、引くなそれ、
てか、旅人だか何だか知らんが、知らない男がいてよく爺さん警戒せずに食うな・・・」

「まあ、昔話に出てくる人はわりと旅人とか、知らない人でも、
簡単に家の中に招き入れていたようだからな」

「で、一通り食った後、狸は元の姿に戻って、お爺さんにその鍋の具が、
お婆さんの肉だって事を告げて去っていったんだけどね」

「うへ・・ヒドイな・・・、そりゃ爺さんもショックで寝込むわな」

「まあ、俺が思うに少なくとも狸はお爺さんが、
お婆さんの肉を口にするまで教えなかったんだろうと予想するね」

「・・・ま、まあな、イタズラ狸っていうぐらいだからな・・・、
てか、もうイタズラの範疇を完全に逸しているな」


「ただ、問題なのはそこなんだよ」
「・・そこってどこ?」
「よく考えてみ、人鍋ってもお婆さんが丸ごと鍋の中に入ってるって分けないだろ?」
「ああ、そんなの爺さんにすぐバレるわな、ってか人が丸ごとはいる鍋がないだろう」

「まあ、人に化けれるくらいだから、お爺さんに何らかの術をかけて分からないように
してたかもしれないけど、多分細かく切り刻んで鍋の中に入れたんだろうな・・・」

「とはいえ、それでも鍋に入りきらずに余ったパーツがいくつか残っているはずだ」
「問題はそれをどこにかくしたのやら・・・、堂々と台所とかに置いていたら、
お爺さんに鍋を食べさせる前に、気づかれるかも知れないから、きっとかくしたはずだ」

「・・・」

「さっきも言ったように、お爺さんに気づかれないように何らかの術をかけて・・・」

「もういい、これ以上想像すると、さっき食べたものが出てきそうになるからやめてくれ」
手で口元を押さえながら、若干、顔色の悪くなった冬馬がストップを掛ける。


「そうだな、説明している俺自身、ちょっと気分が悪くなってきたし、
じゃ、まあ一先ずこの部分は流して、先に進もうではないか」

そういうと、昌人は冬馬に向かって、手で合図を送る。

「・・・え?」

「いや、だからさっきストップかけたとこからの続き、続き」


「ああ、だから、えーと、イタズラ狸のせいで、
寝込んでしまった爺さんに代わってウサギが敵討ちするんだよな・・・?」

せかされて、まるで急に先生にあてられた生徒のように、
どこまで話したのかを確認しつつ、慌てて語りだす冬馬。


「確か、最初はウサギがうまく狸を誘い出して、山に薪(まき)拾いに行って、
んでもって、ウサギがあらかじめ狸に警戒心をもたれないように、
「この山はカチカチっていう音が聞こえる不思議な山」とか言っておいて、
火打石で狸が背負っている薪に火をつけるんだよ・・・」


「で、背中を大火傷した狸が「これは火傷によく効く薬だよ」とかいわれて、
またウサギにだまされて、カラシかなんかの刺激物を、傷ぐちに塗りたくられるんだよな」


「はいストップ。 よく言えました」

「よく言えましたって・・・、ただ単に思い出して話してるだけだろ?」
「何か馬鹿にされてるような・・・、この時点で何を話し合おうって言うんだ?」


「まあ、ツッコミどころは満載だけど、ハイ冬馬くん、
このとき狸が負った火傷をレベルであらわすと何度くらいでしょう」
「確かレベルは最大で5までだった気がするけど」

「火傷レベルって何?」
唐突な問いかけに目を細めて困惑する冬馬。


「だから〜、たとえば、高温物に触れて、皮膚に水ぶくれができたり、
ちょっと皮がむけるのを火傷レベル1とすると、今回狸が負ったのは?」

「負ったのはって、言われても・・、そうだな、絵で見る限り背中を全面
火傷してたから、4くらいじゃない? てかレベルの基準がよくわからないけど」

「俺もよく知らん! 確かテレビでなんかそんな事いっていた気がする」
「気がするって、だったら調べろよ!」
「面倒なので断わる!!
「っ・・・」

「ふふふ、だが今の予想はおそらく違うね。 見た目よりかはもっと軽症のはずさ」
「レベル4だと多分神経細胞も焼けてダメになってるぞ?」
「よく考えてみろ人間でも全身の3分の1程火傷するだけで死んでしまうのだよ?」
「狸みたいな小動物が背中をそのレベルで全面火傷して、生きていられるわけがなかろう」

「それにその後、ちゃんと刺激物を背中に塗りたくられて、痛がっていた」
「もしかしたら部分的にかなりヒドイ箇所があって、わりかし大丈夫(?)な所に
刺激物が触れて痛がっているのかもしれないがね」

「でもってその後、ウサギは狸を川で魚を取ろうとか言って、小さめの木の舟と、
大き目の泥舟を造り、そこでもウサギはうまい事、狸の心理を利用して、
泥舟を選ぶよう仕組んで、川を下っていったわけだが、あ〜? 何かね冬馬くん?」

昌人が気持ちよくまだ冬馬が語っていない部分の続きを語りだしていると、
肩透かしを食らった冬馬があれ? という表情をしていたので語りを中断して問いかける。


「いや、これまでの(話の)流れで行くと、その部分の説明は俺がやらされのかなと・・・」
「まあ、最初からやる気なかったから別にどうでもいいんだがな」

本当にどうでもよさげにそう呟くと、昌人から視線をそらせる冬馬。

「ははは、仕事をとられたからってそうひがむな〜」
「話を続けるが、まあ当然泥舟だから川の水に濡れて崩れてしまったのだが、
問題はその後で、溺れかけの狸に向かって「お婆さんの仇だ!」とかいって、
オールで助けを乞う狸を殴って撲殺だか、溺死だか知らないけど殺してしまうんですよ」
「いくらお婆さんの仇だからといっても、あきらかに陰湿でやりすぎだとは思わんかね?」
気にせず話を進めていき、あまつさえ同意を求める昌人。


「あ〜でもたまにいるよな、正義を語って自分のやり方を正当化するヤツ」
どうでもよかったがとりあえず相槌を打ってやると、


「まあ、これが俺の語りたかった事なんだけどね。
・・・ああ、もう満足したからかえっていいよ」
満足げの表情の昌人が冬馬に向かってさようならの意を込めて、手を振っていたりする。


「ああそうか、俺はお前の相槌係として呼ばれたわけだな・・」
呆れ気味に言う冬馬は、ここに来てようやく自分の存在理由を悟った。

「まあそういうなって、また何か語りたくなったら呼んでやるから」
「お断りだな・・、それ以前にまたがあればな・・・」
「はい、ではさよ〜なら〜」

「・・・・・」


終。


3 :ヘタレ :2008/06/15(日) 23:55:19 ID:scVco7YJ

2:あくまで空想ですよ・・・?



*前回の話を参考に、今回はあえて会話文だけで構成させてみました〜。
どっちが喋っているのかが判りづらいかと思いますが、ご了承ください。


臨時ニュースです・・・某・菓子パンマン殺人(?)未遂で逮捕?!


本日正午、菓子パンマンの住む町で、集団食中毒事件が発生し、
カバ○くんを始めとする動物たちが、次々に病院に搬送されています。 


発生原因は、巨大なウイルス生物との交戦後、 
いつもの様におなかを空かせたカバ○くんを始めとする動物たちに、
病原体が付着したと思われる手で、自分の顔をちぎって分け与えたとみられ、
警察では、故意と、事故の両面で捜査をする方針とのことです。


それに伴い、ジ○ムおじさんの経営するパン工場に無期限で、営業停止処分が下され、
近く、警察の方で家宅捜索を行い、発生原因の究明するともに、事情を窺うとのことです。 


最後に、ア○パンマン容疑者は、「おのれバイ○ンマン!」と、
はらわたを煮えくり返らせて供述している模様です。

・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・



「などという事にならないかと、不安で夜も6時間程しか眠れない昌人(まさと)です」
「いや、ありえねえから・・・。 それに6時間も寝られりゃ十分じゃ」 


「ははは、まあね、けどこの事件、いつ起こってもおかしくはないよね」
「あってたまるかこのやろう!」


「まあまあ、とりあえずお前も自己紹介しとけよ・・な」


「ああ、冬馬(とうま)です。 また何故か呼び出されました」



「でもなぁ、よく考えてみろよ、○ンパンマン+αは、バイキ○マンとか、
カビル○ル○といった巨大な病原菌そのものと戦っているんだぜ?」
「いつ食中毒事件が起こってもおかしくはないだろ?」


「ま、まあな・・・、つーか、伏せ字の箇所は変えるな、伏せ字の意味がねぇから・・・」
「それと、あん・・っ、その某・ヒーローは直接病原体には攻撃してねぇだろ?」
「たいていその、ばい・・、病原体の乗り物ごと攻撃してんだろ?」
(ああめんどせぇ、いちいちキャラ名伏せんの・・)


「けどそいつの持ち物か、乗り物はそいつが使ってるんだから、汚ないはずだろ?」
「う・・まあ、そうだけど、こんなデリケートな事をネタにして、後の処理どうすんだよ」


「そうだな、・・・、
食べ物を口にするときは、渡すほうも、貰うほうもよく手をあらってから!
っていう教訓みたいな事を言って、しめとけばいいじゃん?」

「いいわけあるか〜!」

「そんじゃま、後のことは任せた。 さらば〜」


「え? 俺が今回呼ばれたのは、この後処理のためか?」
「・・・えー、俺には何ともできないので、代わりに昌人の戯言を深くお詫びいたします」
「これはフィクションであり、実際にはありえませんから、ご安心ください」
「え〜、色々すいません。 俺もこれで失礼させていただきます。 では」



終。


4 :ヘタレ :2008/06/28(土) 01:19:44 ID:scVco7YJ

3:勇者には、なれなれません・・・_| ̄|Oヾ



*今回は地の文章に対して、2人がコメントを添えていくという形です。


昌人さん(ボケ役)と冬馬さんに(ツッコミ役の)勇者になってもらいました〜。

・・・というわけでどうぞ〜。


「というわけって・・・おい」
「意味とシチュエーションがわからん」

「まあまあいいじゃないか冬馬くん、流されるままいこうじゃないか」

「何でお前はそんな軽く流せるんだ!?」


はいはい、話が進まないので、雑談はそこまで。

  
                    ∩ ∩
一先ずお口をミッ○ィ―ちゃん→(・×・)にしていてください。


・・・そうですね〜、とりあえず現実の世界には魔王とかいないっぽいので、
我が国を脅かさんとする輩のボスを倒してください。


「おいおい・・一個人の力で、んなことできるか!!」

「さあ〜ってと、そうとなれば武器と防具の用意をせねば・・・」

「順応はええな・・・」


とりあえずこの国の王(総理大臣とか)が直接キミらみたいな愚民の前に直接現れて、
そんな事を依頼する事がまずありえないので、国からは何の支援もありません。
何かあったときは自己責任で、あしからず。

てなわけで、スタート。

2人は一先ず武器屋に向かいました。


「愚民ゆうなっ!! ・・まあそりゃそうだろうが設定がひでえ・・・」

「すいませ〜ん。 この日本刀と、スタンガンと、そこの散弾銃ください」

「ちょっと待て! いきなりすぎるだろ!?」
「つーか、どれも無茶苦茶たけえよ!!」


昌人は早速武器を買おうとしましたが、しかし2人の所持金を合わせても、
とても手が出せませんでした・・・、てか、2人とも刃物とか銃の所持と、
使用許可の免許書的なものを持ってないので、売ってもらえませんでした。


「免許書みたいなものって・・・、だから一個人がんなもん持ってるか!!」

「いやいや、そういうのに携わってたり、興味を持ってる人なら持ってるはずだろ?」

「お前は黙ってろ。 ややこしくなるから、つーか、この国では銃の使用禁止だ!!」


っと、いうわけなので、そんなモノ(許可書的なもの?)がなくても、
予算内で買えるであろう小型のナイフを購入しようとしましたが、


先ほど昌人が購入しようとしていた武器に店員が不信感を抱き、
何に使用するのか、使用目的を訊ねてきました。


1:正直に経緯やら理由を話す

2:適当に話を考えてごまかす

3:通報される前にさっさと店から立ち去る

4:その他


「ええ?! いきなり4択? ・・・そりゃ・・」

「1番だろ」

「っておい、昌人、何を・・・」


1:昌人は正直に店員さんにことの経緯を説明しました。

「俺達は勇者だ〜この国を脅かさんとする悪党どもを倒すのが俺達の使命なのだ!」
「だからなんか強力な武器を売ってくれ」


っと。 

・・・すると、お前らみたいな思考回路の持ち主のほうがよっぽど危険事物だ!
とかいって、警察に通報しています。


「なぜ・・?」

「当たり前だ!!」 

とりあえずここでキミらがつかまっちゃ困るので、一先ず安全な所まで逃げました。


「いや、だから話が急すぎる!! ってかよく逃げ切れたな」


所詮は空想の世界なので、その点に関してはツッコミ無用。
・・・ご都合的にいかせていただきます。

「空想って便利〜」

「・・・」

武具の調達に失敗した2人はそこらへんに落ちていた木の棒や、
棒状の鉄の塊を拾って武器・・・ってことにしました。

「あ、いたっ・・、持った瞬間、手にとげが刺さった」
「棒状の鉄の穴からは、何か変な虫とヘドロ状の物体が・・・」

「あるあるネタはいらねえ」

とりあえずボスと戦うために、経験値やお金を貯めるため、敵捜しを始めました。

「やっと。何となくだけどドラ○エとかみたいなRPGぽくなってきたな」

「おしゃ〜いっぱい倒しまくって強くなるぞ〜」

「相変わらずテンション高いな・・・」


とはいえ、もちろん現実世界にはモンスターはいないので、
その辺の虫とか、小動物をモンスターっということで・・・。

「急にしょぼくなったな・・・」

ちなみに、コンクリートジャングルと化したこの町には、そうそう敵と呼べそうな
獰猛な野生動物とかが、そうそういないのでとりあえずどうする・・・?


1:それらしいものがいそうな所に移動する

2:いやいや、きっと何かいるだろうと、遠くまで移動するのが面倒だから、
とりあえず町を散策する


「・・・」
(2を選んだらこいつ(昌人)の事だ、きっと誰かが飼ってるペットとかを襲いかねん)

「え〜っと・・・じゃあ移動するのがめんどくさいから・・」

「1だ!!」

「え〜? だるいよ?」

「え〜じゃない! さっきはお前が選んだから次は俺だ」

1:それらしいものがいそうな所に移動する

っというわけで、2人はとりあえず山のほうに移動しました。



!!・・・敵が現れた!! 

「ええ? いきなりかよ」

「どこだ敵! ぶったおしてやるぜ!」

「・・・て、雀じゃねえか」


雀は・・・恐れをなして逃げ出した。

「ふっ雑魚が」

「全然カッコよくないぞ」

「・・・解かってるよ。 けどこれが俺の(ボケとしての)仕事だから・・・」

「そうだったな」


その後も鳩とか川魚と遭遇しましたが、ことごとく逃げられてしまいましたとさ。


「だろうな」

「うへぇ〜あんなに速く逃げるんじゃ戦えないぞ?」

「小動物とかは危険を察知したらすぐに逃げちまうからな・・・」
「こんなそこらへんで拾った棒とかじゃどうにもならんだろ」

「何か罠でも仕掛けるか?」

「仮に成功しても虫とかなら殺れるけど、小動物だったら色んな意味でシャレにならんぞ?」

「ああ、俺にはとてもそんなことできない」

「それにそんなことしたら動物愛護団体とかがうるさそうだ」

「そうだな、それに普通に虫とか殺っても奴ら金持ってねぇ〜し、経験とも得られない」


ちょっと、ちょっとそこ! 素に戻って雑談しない!

特に昌人! お前がボケてないとどっちが喋ってるのかわからなくなるだろ!


「ああっ、そうじゃったそうじゃった」
「つーワケだから今から町に戻って通行人でも・・・

「ちょとまてや!」

「それなら運がよけりゃ〜金が・・・、
あまつさえ何かそっちのほうが経験値とか得られそうな気が・・・」

「そっちのほうがシャレにならんから!」

「じゃあ、どこかの家に家宅捜索でもしにいくか?」

「捕まるっての! いくらご都合主義っていっても、
その言葉を鵜呑みにして好き勝手にやってたら後でやばそうだぞ」

「それならこの後どうすんだよ? 町に戻って情報集めでもしろってのかよ?」
「善良な一市民が敵のボスの居場所を知ってると思うか?」
「毎度毎度、誰かがいい情報をくれるのかよ?」
「どうせ無視されるだけだろ?」
「ってか、敵がアバウトすぎてわからん!!」


「・・・、いや、急に素に戻んなよ・・。 ってか俺に言われても困るし」
「おい!どうすればいいんだ?」


え? ああ、あっしに言ってるのね・・・。
う〜む好き勝手にやってもいいけど、冬馬の言うとおりどこまでも
キミらの都合のいいように進ませる気はないな、収拾がつかなくなるし、
・・・正直この後の展開は考えてなかった。


まあドラ○エとかはツッコミところ満載なものがあるから、それをネタにする事はできるけど、
ちょっとした小ネタばかりで、いちゃもんつけてるようなのにしかならないから、どうかと・・・

「安心しろ、もう十分冒とくしている」

つーわけだから後はキミらで適当に閉めちゃってくださいな。

「って、おい!」

「なんてご都合主義なヤツだ・・・」

「・・・」

「・・・」


「こうして、俺たちの旅は終わった・・・」

「始まってすらないから」




終。


5 :ヘタレ :2008/08/14(木) 21:07:00 ID:scVco7YJ

短い話




*交互に単発的な話をしているような感じにしたものです。



「脱・死亡説〜・・・ども、久々に昌人です」

「・・・相変わらず物騒なことを言ってやがるな」

「おお〜これは冬馬くんではないか、久しぶりですな〜」

「・・・」

「いや〜気がつけばもう8月ですよ、月日が経つのは早いですな」
「というわけで・・・、夏らしい話でもしますかね〜」

「・・・今回はこれでか、で、具体的にどんな話を?」

「お、察しがよくなってるね」

「ま、こう何度も呼び出されてたら・・な」


「ここは夏らしく、怖い話を交互に話し合うってことで」
「では、この昌人からいかせてもらいます」


6 :ヘタレ :2008/08/14(木) 21:08:06 ID:scVco7YJ



夏の暑い日に、鍵屋に勤めている青年が、
「家の鍵をなくして、中に入れなくて困っている」
という男性からの電話をうけて、現場に向かいました。


本来ならば、その家の住人であるかどうかを確認してから、
同意をえて、鍵を開けるものなのですが、困ったことにこの男性は、
身分を証明するものを持っておらず、すべては家の中にあるから開けてくれたら
みせるというので、仕方なく鍵屋の青年は鍵を開けることにしました。


しかしこの家の鍵が古いタイプのもので、鍵を開けるのに思いのほかてこずり、
何だかんだで男性にはぐらかされたりして、身元の確認をとるのを忘れて、
仕事の代金だけを受け取って、その日は会社に戻りました。


翌朝、この青年は出勤前にいつも天気予報とかのチェックをしているので、
テレビをつけると、昨日仕事でいった家がテレビに映っていて、その家の女性が
殺害されていて、犯人が昨日鍵を開けてくれと電話してきた男性だったのです。

どうやらあの男性は殺された女性のストーカだったそうな・・・。


「・・・以上だ」

「うへ・・・それマジか? 」

「さ〜? ・・・はい。 次は冬馬の番」

「え? 俺・・・か? そうだな・・」 


7 :ヘタレ :2008/08/14(木) 21:09:06 ID:scVco7YJ

トンネル




何気なく読んだ雑誌に心霊特集があって、近くに心霊スポットがあることを知った
私たち男女4人が肝試しにと、夜、霊が出るという噂のトンネルに行きました。

そのトンネルは100m程あって、中は薄暗く、地元の人も日が暮れると気味悪がって、
滅多に通らないらしく、少し歩くだけで、足音が周囲に反響するくらい、中は静かで、
その薄気味悪い雰囲気を楽しみながら4人がトンネルの中を歩いていると、向かい側から
女性が1人で歩いてきていて、その人は、私たちの姿を見て、ほっとした様子でトンネル
の中を小走りで駆けて行きました。


確かに1人でこのトンネルを通るのは怖いと思うので、自分たちの好奇心が少しでも
役にでも立ってよかったかなと、思いつつ、歩いていると、いつの間にか出口まで来ていました。


何事もなくトンネルを抜けた皆は、ホッとした顔をしつつも、物足りなさそうに、

「何だよ? 全然何もでないじゃん」とか、「デマだったんじゃないの」
など、口々に不満を漏らしていて、トンネルに入る前は皆「ここでそう」とか言って
怖がっていたのにな〜、と若干他人事のように呆れて思っていたのですが、


皆の口からはいっこうにトンネルの中で出会った女性の話が出ず、仕舞いには、
「それにしてもまだ誰も通らないな」と言い出す始末で、急に怖くなった私は
それとなくトンネルの中で会った女の人のことに触れてみたのですが、誰も女性どころか、
人の姿を見ていないと答えたので、私も見ていないと口にした瞬間・・・。

≪うそつき! 見えてたくせに!≫

突然私の耳元でしゃがれた女性の声が囁いてきました。

もちろん皆にはそんな声は聞いていないと答えられました。


「・・・終わり」


「ほほーなかなかやるな・・・、じゃあ、次は俺の番だな」


8 :ヘタレ :2008/08/14(木) 21:10:09 ID:scVco7YJ

 返却物




これは俺の親から聞いた話なんだが、まあ仕事で使う参考書的なものを同僚に
貸し出したらしいんだが、それからしばらくして、うちの親のほうが転勤になって、
同僚から参考書を返してもらうのを忘れたまま、転勤してしまったらしいんだが、


転勤先で、その参考書が必要になって、そういえば同僚に貸し出したままだということを
思い出して、それを返してもらおうと思っていたら、小包が届いて、送り主がその同僚
からで、中を見ると、貸し出していた参考書と、ちょっとしたお礼の手紙があったらしい。


まあそのときは手間が省けてよかった〜と思って、軽く流していたらしいんだけど、
ふと、その同僚のことが気になって、連絡取ろうとして、転勤前の会社に電話したら、
その同僚が自殺していたらしい・・・。


どうやら、自殺する前にその人は、人から借りた物を返していたらしく、
親に帰ってきたものも、そのうちの1つだったらしい。


「終」

「終って・・・、うわ〜なんかありがたいけど嫌だなそれ・・・」

「まあな・・・、気を取り直してはい、次は冬馬」

「ん・・・ああ」


9 :ヘタレ :2008/08/14(木) 21:11:41 ID:scVco7YJ

 放課後の教室での怪談 




仲良し3人組の男子がいて、ちょっとした話から、怪談話になって、今は明るくて
雰囲気がでないから、誰もいない放課後の教室で続きをすることになって、
日が暮れて薄暗くなった教室で3人は6時頃まで怪談話をして盛り上がっていたんだけど、
見回りに来た先生に見つかって、追い出されてしまいました。


翌日A君がB君とC君に昨日は話の途中で邪魔が入ったから、
今度は別の場所で昨日の続きをやろうと持ちかけたんだけど、

B君とC君は話しかけられた時、 A君が何のことを言ってるのか理解できていなくて、
話がかみ合っていなかったから、よく話し合ってみると、2人は先生に見つかって
追い返されたらしく、昨日は怪談なんてやっていないと答え、A君は2人が自分のことを
だまそうとしているに違いないと思って、昨日見回りに来た先生に自分たちのことを
訊ねたら、「昨日、教室には君しかいなかった」という返答が・・・。

この先生が2人と一緒になって自分のことをだまそうとするような人ではないことは
知っているので、あの日、自分と一緒に怪談話で盛り上がった、B君とC君に似た
2人は一体なんだったのでしょうか?


「終わり」

「・・・このタイミングで、んな話しするなよ・・」
「さて、次はおれの番なわけだが、思いのほかこのシリーズが続けられそうなので、
ある奴が、もう疲れた。 眠いよ○トラッシュ状態らしく、いったんここで中断らしい」

「は? 中断って、続くのこれ?」

「さあ? まあ反響とか反応しだい?」

「様子みってなんだよそれ」

「ほんじゃま一時撤退」

「おい!!」




・・・・・・続?


10 :ヘタレ :2008/08/19(火) 17:25:51 ID:scVco7YJ

動きだす手




ある女性がストーカーの男に殺されて、バラバラに切り刻まれて、近くの山に埋められてしまいました。


それから数日が経ち、ある日の晩に女性の死体が埋まっている山に、大雨が降りました。

翌日、山の持ち主である男性が犬の散歩がてら、昨日の大雨による被害がないかを、確認しに山に訪れました。


どうやら昨晩の大雨の影響で土砂が流されて、切断された女性の
腐敗した体の一部が出てきていたらしく、右腕を発見してしまいました。


山の持ち主の男性は吃驚して警察に連絡をしようとしたとき、突然、女性の右腕が
ぴくりと動き、それを目の当たりにした男性はさらにパニック状態に陥りながらも、
無我夢中で交番に転がり込んで、ことの一部始終を説明しました。


こうして、女性の死体は全て回収され、検死官が動く女性の腕を割いたところ、
腕の中には無数虫が寄生していて、おそらくこれが女性の腕を動かしていたのではないだろうかと・・・。



「ってな感じで再び再開〜!!」
「ちなみに語りは昌人でした〜」

「再開〜って、いきなりだな・・・つか、昌人の話は、すべて後を引くような話だな」

「細かいことはいいいから、次は冬馬の番だぜ」

「・・・」


11 :ヘタレ :2008/08/19(火) 17:28:20 ID:scVco7YJ

落とし主からの電話




夕暮れ時に、女性が犬の散歩をしていました。


が、少し歩いたところでこの女性は、急に散歩コースを変えたくなりました。


その理由はつい最近、近くの踏切で男性が電車にはねられて死んだとかで、
その踏切が散歩コースに含まれていたからなのです。


なので、嫌がる犬を無理やり引っ張ったのですが、
普段行き慣れた散歩コースを変える=病院に連れて行かれると、
想ったらしく、全然いうことをきかなかったらしいのです。


女性が困り果てていると、突然ケイタイ電話の呼び出し音が鳴り、
音がする方に目を向けると、ケイタイ電話が落ちていました。


事故現場の踏切から大分離れていたので、多分ケイタイを落とした人が、
自分のケイタイを見つけてもらおうとして、かけてきているのだろうと思い、
ケイタイを拾って、出てみると、案の定、落とし主からで、男性からでした。


どこに落ちていたのかとかをしばらく話しているうちに、
近所に住んでいる人であることがわかり、どうしても取りに来れないというので、

「すぐ近くなので、とどけましょうか?」

と女性が気を利かせて訊ねると、電話の男性が迷惑ついでにと、


ケイタイ以外にも近くに何か落ちていませんか?


と訊ねてきたので、ケイタイが落ちていた付近を捜すと・・・そこには・・・、


ちぎれた人の腕が・・・、女性が悲鳴を上げているなか、電話の男性が、

「・・・見つけてくれてありがとう」

そう一言女性に礼を述べて電話を切ったそうです。


女性が見つけた腕は、先日の電車にひかれた男性のものだったらしく、
予想以上にちぎれた腕が飛んでいたようで、どうしても見つけられなかったそうでした。


「・・・以上だ」

「お・・・お・・・、お前、俺となんかネタかぶってるぞ! まねすんな!」

「・・・そっち?」

「まあ気を取り直して、さて、次はおれの番か・・・お〜〜〜〜と!」

「・・・どうした?」

「今日はもう時間切れっス。 続きはまた今度〜」

「って、おい! またかよ」
「では〜」

「・・・」




・・・・続々?


12 :ヘタレ :2008/08/24(日) 22:03:51 ID:scVco7YJ

にごり水




ある夏の暑い日に、1人の男性が古ぼけたアパートに越してきました。


荷物を開けて、家具等を一通り配置し終え、のどが渇いたので、何か飲もうと、
ガラスのコップをだすと、少しホコリが付いていたので洗おうとして、台所で水をだすと、
なにげにその水が濁っていたので、少し気になって匂いを嗅いでみましたが、


これといって変な感じはしなかったので、このアパートが古いからなのだろうと思い、
飲食に使うときに熱湯消毒すれば大丈夫だろうと考えていると、インターホンが鳴り、


出てみると、近所の団地に住む夫婦が、3日前から近所の公園で遊んでいた子供が、
行方不明になっているとかで、その情報提供と、捜索のお願いをしにやってきていて、


男性はつい先ほど引っ越してきたばかりでよくはわからないと答えると、その夫婦は帰って行きました。


その後も何度か情報提供を求められたり、捜索しているところを見かけましたが、
いなくなった子供は見つからないようで、男性が越してきてから一週間が経ち、


変わったことといえば、水が越して来た時よりも、さらに汚くなって、
匂いも悪くなってきたことぐらいで、男性が文句を言ってやろうと思っていると、


アパートに住んでいる住人が既に管理会社に苦情を出していたらしく、
水道会社の人たちが貯水タンクを調べると、中から、行方不明になっていた
女の子の死体が・・・、どうやらかくれんぼ中にその中に入って、溺死してしまって
いたらしく、知らずにアパートの住人たちが使用していたにごり水の正体は・・・


「以上」

「・・・・いろんな意味でえぐいよ」
「そして唐突だな」

「では次は冬馬くんの番ですぞ」

「・・・」


13 :ヘタレ :2008/08/24(日) 22:06:38 ID:scVco7YJ

夜回り




これはとある大きな病院で起こったことなのですが、

重病患者がいる病棟は必然的に死亡率が上がるので、
いつしかその病棟に入れられると、死ぬといううわさが流れ、


その悪いイメージを一掃しようと、せめて外観だけでもと、
一度取り壊して、新しく建て直して、運営を再開した日の夜に、
新人の看護師がパトロールの当番で、夜回りしました。


時間が時間だけに、どの病室もみんな寝入っていて、静かで、
たまに電気もつけずに小さな声で会話している部屋があるくらいなので、


その部屋の人たちに早く寝るように注意を促して、すべての部屋の見回りを終えた看護師は、
パトロール中に携帯していた点検項目全てに、どの部屋も異常なしと、書いて、提出すると、


しばらくして先輩が「あんた適当に見回りしたでしょ?」と、
怒鳴ってきたので、ちゃんとパトロールしましたと答えると、


その先輩は・・・・、


この点検票は旧式で、取り壊す前の病棟ので、新しく建て直した病棟は
部屋数が減っているから、全てにチェックが入っているのはおかしい。

っというのです。


ちなみに、夜まわりしていた時、聞こえてきた話し声は、
今は存在してない部屋からしていたとか・・・、


「・・・終わり」


「病院ネタかなかなかだな・・・、」

「病院って、こういう怪談話が結構多いらしいな」

「ああ、おっと、次はおれの番か・・・それじゃあ・・・・」


14 :ヘタレ :2008/08/24(日) 22:08:50 ID:scVco7YJ

手のあと




青年が海で呑気に泳いでいたら、突然、すぐ隣で泳いでいた男の子が溺れて、
体に必死にしがみついてきたので、青年も溺れそうになりながらも、何とか
足のつくところまで移動して、陸にあげると、男の子は誰かに足をつかまれたというので、
男の子の足元をみると、右足の足首のあたりに人の手あとが・・・・・・。


男の子が溺れた時、近くにいたのは自分だけだったので、この手形は一体誰の・・・?

っと、それを見てぞっとした青年がふと自分の足元を見ると、青年の足にも人の手のあとが・・・。


男の子を助けた時にしがみつかれたのではと思ったが、明らかに手の大きさも違うし、
よく思い出してみると、足元はつかまれた覚えはなかったとか・・・、



「以上・・・なんだけど、思ったより短かったからついでいもうひとつ」

「・・・え?」


15 :ヘタレ :2008/08/24(日) 22:11:44 ID:scVco7YJ

霊感




これは友人から聞いた話なんだけど、霊感の強い女の子がいて、
その子は小さい頃か周りの人には見えないものが見えていたらしいんだけど、

大きくなるにつれて、自分が異常なんだと思うようになって、
いじめられたくないから、霊関係のことを口にしなくなって、
見えていても無視をしていたら、高校生になる頃にはみんな、
その女の子に霊が見えるということを忘れていたらしい。


ある時、友達と海に行くことになって、男友達が岩場から海に飛び込もうとしていて、
その瞬間をインスタントカメラを持っている男の子が写そうとしていたんだけど、


男の子が飛び込もうとしている海を見て、女の子は急に気分が悪くなって、
やめるように言うと、当然、飛び込もうとしている連中から邪魔するなといわれ、


邪魔する理由を訊ねられたんだけど、それが霊関係で、人に見えないものを
説明するのは難しいことを知っているから、どうしようかと困っていると、


写真を撮っていた男の子が近づいてきて、その子の言う通りやめた方いいといって、
飛び込みしようとしていた男の子たちに写真を渡すと、その写真には・・・、


海面からいくつも白い手がのびていて、飛び込みしようとしている男の子たちを
海の中に引きずり込もうとしているような映像が映っていたとか・・・。



「今度こそ以上・・・」


「調子に乗って連続でやった割には、どっちも何かどこかで聞いたような話だな・・・」

「うるせえ〜 だったら、冬馬も連続で話すればいいだろ」

「いや・・・連続はいい、えーっと次は・・・」


16 :ヘタレ :2008/08/24(日) 22:14:09 ID:scVco7YJ

踏切

     


夕暮れ時、1人の女性が踏切を渡ろうとしたらちょうど、遮断機が下りてくるところで、
走ってみたんだけど結局閉まって、電車が来るのを待っていると、ふら〜っと、
青白い顔した1人の女性が遮断機をくぐって、中に入って立ち止ったそうです。


足止めをくっている女性が、え? っと思ってまわりを見回したら、
向かい側に男女のカップル? がいて、自殺しようとしている女性のことを
見ているはずなのに全く騒いでいなかったので、この女性には霊感はなかったんだけど、


自殺しようとしている人は霊で、助けに入ったら道連れにされてしまうと、直観的に思ったそうです。

けど、その直後に、通行人とかが自殺しようとしている女性のことに気づいて、
慌てて踏切から引きずり出して、大惨事は免れたらしいんだけど、


通行人たちから、自殺しようとしている女性に気づいていたのに、何で助けようと
しなかったんだと、攻め立てられて、その人のことを霊だと思ったから、ともいえず、


そういえば自分のほかにも2人組のカップルがいたことを思い出して、
自分だけ責められるのはおかしいと主張しようとしたとき、


向かい側からゆっくりと近づいてきた男女のカップルが、

「ちっ。 もう少しだったのに・・・」

っと、呟いて、フッと消えてしまいました。




「・・・終わり」


「ほほ〜う、目撃者のほうが霊だったというパターンか」

「パターンって・・・? いや、しらねえよ」

「さて、俺の番なのだが・・・」

「だが・・・? また時間切れ?」

「・・・いや」

「じゃあネタ切れか?」

「いや、・・・たんに飽きたな〜って思って」

「・・・いやいや、飽きたって・・・」


「とりあえず今回はこれで終≠チてことで」

「とりあえずって、またやんのか?!」

「さあ? 気分しだいっしょ」

「・・・なんてわがままな」

「では〜」

「・・・」






・・・ひとまず終。


17 :ヘタレ :2008/12/29(月) 00:44:04 ID:m3knrFsJ

3人のそれぞれの・・・



*本来ならば1回で済む話をあえて、3分割してみました〜的な話です。


「どうも、かなり久々の登場、昌人です」
「・・・・・・と、もう終了しただろう? と信じて疑っていなかった冬馬です」

「ふふふ、いがいとしぶといだろ?」
「・・・いやどうでもいいよ、ってか今まで何やっていたんだよ?」

「諸事情により詳しくは話せないが、この4カ月ほどの間にものすごいことが色々とあったさ」
「・・・愚問だったか」
「ってかお前のいうものすごいことは、何かほんとにヤバそうだから聞きたくないな」

「でもまあ、基本はゲームばっかりやっていたけどな」
「ゲームかよ」


「でまあ、本題に入るけど、ゲームとか漫画とかでたまに、
それぞれの人物の視点でかかれたシナリオがあって、
それらが主体となる物語にリンクしていて、全てのシナリオを知ることによって、
謎が解明されたり、物語の見え方が変わったりするっていうがあるだろ?」

「? ・・・ああ、まあな」
「ゲームの場合はめんどくさくてたまにすべてコンプリートするのとかは、
挫折することもあるけど、それがどうした?」

「俺も一つ考えたので、まあ聞いてくれ」
「はぁあ?! 久々の召集の理由がお前の考えた作り話をきくためだと?」

「まあまあ、そんなこと言わずにいいコメント、期待しているぜ」
「・・・」
(俺に何を期待しているんだこの野郎は・・・)

「そんじゃまあ、語ります」


18 :ヘタレ :2008/12/29(月) 00:45:21 ID:m3knrFsJ

ホレ薬




あるところにファミレスでバイトしている青年がいました。

容姿はそれなりによいので、はたから見ればモテていそうな雰囲気があるのですが、
この青年は実は女性と会話をするのが苦手で、これまで避けてきていたので、
彼女はおろか、女友達すらいませんだしたが、本人はさして気にも留めていませんでした。


なお、ホモではないので、よからぬ想像をせぬよう、ご注意を。


が、ある時、青年はバイト先の常連客の女性に恋をしてしまいました。


この青年はフロア担当だったので、顔を合わせる機会が多く、好きになった女性の
当初の印象は、普通の人よりか小柄で大人しく、可愛らしい女性・・・、あと、


よく来るので店のメニューを片端から制覇していって、
季節限定や新メニューさえも網羅してくれるので、その功績が称えられて
この店で唯一表彰され、写真やら表彰状を授与されたありがたいお客様でした。


なので、青年の中ではギャル曽○並みの胃袋を持つ女性という程度でした。


が、ある日を境に、青年が接客やらオーダーされたメニューを女性に運ぶために
近づくと、鞄から香水を取り出して、自分に向かって振り撒くようになり、
そのたびに香水のせいで、せっかくの料理が台無しになるだろ、とか思っていて、

青年的にはよく化粧を直したり、香水を振り撒く女性=ケバい女となるので、
好みとは正反対だったのですが、そういったことを気にするようになったためか、
いつの間にかその女性のことばかりを見るようになって、気がつくと好きになっていました。


たまに目が合うこともありましたが、奥手の青年は接客マニュアル外の言葉で、
どう声を掛けていいかわからず、とっさに視線をそらせたり、
奥に引っ込むことしかできず、もどかしい日々を過ごしていました。


そんなあるバイト休みの日に、青年が隣町まで足をのばしたときに、
一軒の怪しげな店を発見しました。


その店の怪しさはアニメやマンガの世界からそっくりそのまま飛び出してきた
のではないかと思ってしまうほどで、妙な雰囲気を周囲に放っていました。


何を取り扱っている店かはよく分からないけれど、
青年は気になったので、中に入ってみることにしました。


店の中はガラスで囲っただけの、火の灯ったろうそくが数本、
天井や壁や棚などにつるされているだけなので薄暗く、
店の奥の方には昔の銭湯の番台のような作りの台に座る、
小さなメガネをかけたこの店の店主らしき中年の男性が、
古びた本を読みながら青年のことをちら見して再び本に視線を戻す。


青年は小さく会釈すると、なんとなく出にくい雰囲気だったので、店の中を見て回ることにしました。


この店の棚には青年が見たこともないような商品? ばかりが並んでおり、
用途がよくわからなかったけれど、なんとなく魔術的なものを取り扱っている
店ではないだろうかという予想を立てたとき、男性はある棚の前で足をとめ、
目の前に並ぶ品物に目を奪われました。


青年の目を奪ったのは正確には商品というか、商品名が書かれている手書き
の紙なのですが、その紙にはホレ薬¥曹ゥれていて、
棚にはピンク色の小さな粒がたくさん詰まった小瓶が数個置いてありました。


青年が一つ手にとって、どうせ偽物だろうと思いながら、物珍しそうに眺めていると、
いつの間にか店の店主らしき男が近づいてきていて、そのホレ薬は本物で、それについて、

「意中の相手の食べ物や飲みの中にこのホレ薬をたった一粒混ぜるだけで、
その日からその人はあなたに夢中になりますよ」

とか、

「ちなみに、無味無臭なので気づかれることなく仕込むことができますよ」

などと、その効果は絶大であると、青年にあれこれ告げてきました。


店の店主の言うことは実にもっともらしく、奥手な青年には
このホレ薬は魅力的なものではありましたが、

完全にはその言葉をうのみにもできなかったし、値もそれなりにはるので、
どうしようかと迷っていると、店の店主が、


「なにぶん、とても珍しくて貴重な品でして、とても人気がありますので
この機会を逃すがと、いつまた入荷できるかわかりません」


というので、この機を逃してはならないという気になり、

「もし、万が一効果がなければ、全額お返しします」

その言葉にあとおしされて、青年は怪しげな店の店主から
ホレ薬の使用方法を一通り聞かされてから購入しました。


とはいえ、青年は未だにこのホレ薬に関しては半信半疑だったので、
いきなりこれを試して大丈夫なのだろうかと思い、一粒で十分なのに、
何故か数十粒も無駄に瓶の中に入ってあるので、友人やバイト仲間に
分け与えて様子を見ることにしました。


友人やバイト仲間は青年からホレ薬のことと、使用法を聞かされ、
馬鹿らしいと口にはしつつも、冗談半分にそれぞれが試してくれて、
そのうちの一例を目の当たりにすることができました。


その一例とは、バイト仲間ので、たまたま女性客の1人が料理を
オーダーしたので、試にと、その中に混ぜて食べさせてみたところ、

店員を呼ぶボタンで即呼び出されて告白され、付き合うことに・・・、
ただ、このホレ薬の効果が強すぎるせいか、好きが高じてなのかでしょうか?

元々相手にその素質があったからなのかは知らないけれど、
メール等の盗み見魔になり、チェック魔になり、束縛魔へとどんどん進化していき、
疎ましくなって、バイト仲間の人が別れをきりだしたら、今では立派なストーカー
になってしまい眠れぬ夜を過ごしているとかいないとか・・・。


他にも、ある友人は人妻と知らずにホレ薬を飲ませてしまい、
昼ドラ並みに泥沼な関係となってしまい、裁判沙汰になっているとか、


目的の相手に飲ませるつもりが、別の人に飲ませてしまい、付きまとわれて困っているだの、


何を思ったのか、自分がホレ薬を飲んでしまい、ものすごいナルシストになってしまった人がいるとか、


後日談的にではあるが、青年はホレ薬の効果と、*安全性(?)を知ることができたのでした。


*この場合の安全性とは、人体にたいして無害かどうかです。


ホレ薬の効き具合に個人差はあるようですが、ホレ薬が一応本物であることを確信した青年は、
使い方とか、実験の犠牲になってくれた方たちが、示してくれた失敗にさえ気を付けていれば、
自分が好きになった女性は大丈夫だろうという根拠のない自信と、ホレ薬を使ってでも
何とか親しい関係になりたいという気持ちから、ついに使用することを決意しました。


青年は好意をよせる女性がオーダーした飲み物の中に、ホレ薬を一粒投入し、
それを飲み干すまでしばらく近くで様子をうかがっていましたが、


・・・・・・何故かこの女性にはこれといって特に変化はありませんでした。


対象によってはホレ薬の効果に多少なりとも差はあっても、これまでの実験ではどれも即効性のはずだったし、
実際にその効き目の程を目の当たりにしているので、何故この女性に関しては何も起こらないのだろうかと、
青年はあれ?という表情で首をかしげながらも、それとなく他の客のオーダーを受けに行く時や、
特に用がなくても女性の近くをうろつきましたが、やはり変化は見られませんでした。



どこかで使用方法とか手順を間違えたのでは? そう考えた青年は、
店主の言葉をもう一度よく思い出しながら、次から次へとオーダーされる料理等に、
ホレ薬を混入させていきました・・・・・・が、やはりこれといった効果が見られませんでした。


青年はわけがわからなくなり、ホレ薬大作戦を一先ず諦めると、バイト終了とともに、
真っ先にホレ薬を買った店に行き、これまでの経過を話して、店主に文句の一つでも言いかけた時でした。


突然、青年が行為をよせる女性が店の中に入ってきて、
お互いに口には出さなかったけれど、

あ?! 何故ここに・・・?≠チという表情になり、

数秒間見つめあったまま硬直し、その硬直中に青年の脳裏に、
この店の店主とこの女性がグルだったからホレ薬が効かなかったのでは?
・・・という疑心がよぎりかけたとき、先に動いたのは女性でした。


突然大声で焦っているのか、しどろもどろでつたない言葉ではありましたが、
これからどこかお食事に行きませんか? と誘われ、
あれだけ食ってまだ食うのかよ?!と、呆れ顔になりつつも、
青年は女性の勢いに圧倒されて思わずOKして、そのまま2人は怪しげな店を出て行きました。


その後、青年は女性から以前から好きでした的な告白をされて、
効き目がちょっと遅れていただけで、ちゃんとホレ薬がきいていたのだろうと、
適当に解釈し、一応ホレ薬が効いたときに、どんな話をしようかと考えてはいたのですが、

ほぼ不意打ち的に告白されて、考えていたことがすべて吹っ飛んでいて、
どういった話をしていいのか、結局分からなかったけれど、
お互いに好き合っているので、意気投合して付き合うことになったのでした。



「・・・以上。 どうだ?」

「・・・いや、どうだって言われても・・・?」
「何かどこかで聞いたような話だし、これといって謎っぽい謎もないし・・・」
「ただ・・・、ホレ薬を使って、恋愛が上手くいったということだけだし、
非・人道的な小道具があって、すごくご都合的な感じでムカついた」


「なるほど、相変わらず真面目な意見だな〜彼女がいないからってひがむなよ」
「それはお前もだろ」


「ふっふっ、だがまだ次の話があるので、今度はこっちの話を聞いてもらおうか」


19 :ヘタレ :2008/12/29(月) 00:47:44 ID:m3knrFsJ

不思議な香水




私は今、恋をしています。

っといっても片思い中なのですけどね。

その人は近所のファミレスで働く大村さんなの。

彼は背が高くてとっても優しそうな方です。

優しそうというのは、まだちゃんと喋ったことがないから・・・。

だって、どうやって話しかけたらいいのか、わからないから・・・、
ちなみに名前は、胸に付けている名札を見て知りました。 ・・・私は考えました。

「!」そうだわ! お店のメニューをいっぱい注文したら、大村さんといっぱい話せるわ。


・・・・・・だけど、私の考えは甘かったわ。 

店員さんを呼び出すボタンを押すたびに、大村さん以外の人が私のもとにやってくるの。

何で大村さんじゃないのよ!! 何でまた貴方が来るのよ!?

あっ・・・それは私が呼んだからか・・・、なかなか大村さんが来てくれないから、
もうかれこれ20回近くも注文しちゃって、私のお財布的にも限界が来ちゃってて、思わず取り乱しちゃったわ。


そんな感じでほぼ毎日通っていたら、いつの間にかこのお店のメニューをすべて制覇していたわ。

それでお店から表彰されて、記念品とかもらったこともたこともあったけれど・・・、
私が本当にほしいのはこんなものじゃないわ、私がほしかったのは、大村さんとの・・・。

それ以上は恥ずかしくて言えないわ・・・、ってか、この記念品はほんとに要らないわ。

だって、記念品の中身がこの店の意味不明なマスコットキャラのストラップなんだもん。

これだけ通っているいのに何でこれなのよ!? 割引券とかにしなさいよ!! 嫌がらせ?

腹いせにネットオークションに出したら、何かすごいプレミア価格が付いたわ。

マニアっているのもね〜。 でもこれで当分は心おきなく、またファミレス通いが出来るわ。


・・・え!? 何となくネットサーフィンしていたら、何をどう検索したかは忘れたけど、
ホレ薬が売っているお店を発見したわ。 しかもすぐ近くに・・・。

私は即行でそのお店に向かったわ。 で、ちょっと気味悪かったけど、
私はお店の中を駆け回って・・・、見つけたわ。 

ご丁寧にホレ薬ってデカデカと書いてあったわ。

よし、後はこれを買って、・・・? あれ? ちょっと待って私。

ホレ薬(らしき粒が大量に入っている)瓶を手に取って、後は会計を済ませるだけなんだけど、
ふと思ったんだけど、これ、私には使えないわ。

だってこれ・・・、飲み薬タイプなんだもん。 

こういうのって、それなりに親しくないと飲ませることができないじゃない。

何か手づくりの食べ物を作って、その中に入れるまではいいわ、
けどそれを渡せる勇気があるなら、とっくに手紙とか渡しているわよ!


・・・そんなことを考えていたら、お店の人らしき中年のおじさんだ声が掛けてきたから、
このホレ薬の欠点を鋭く突いて、他に何かないか相談してみたら、
おじさんはしばらく考えてから、店の奥に行って、手のひらサイズの香水の瓶を持ってきてくれました。


おじさんが言うには、この香水の中にはホレ薬一粒分が溶け込んでいて、自分に香水を振り撒いて、
その匂いを嗅がせると、その匂いのする人物に好意を抱くというものらしいんです。

っといっても、ホレ薬を薄めているので効果が薄くて、匂いで相手を釣るものだから、
無差別に異性を誘惑しちゃうらしくって、それを防ぐために一回吹きかけるごとに、
衣服や体に吸着している時間が5秒ほどらしいとか、それでも私は迷わず購入したわ。


ちょっと高かったけど、記念品の変なストラップを売って儲けたから。


私はさっそく試してみたわ。 

奇跡的に一発目で大村さんが来てくれたから、無味無臭の香水を自分に向かって吹きかけたわ。

はじめのうちはタイミングが分からなくて失敗したり、
大村さんにちょっと嫌そうな表情にされたけれど、
私はめげずに自分に香水をかけ続けたわ。


その結果、なんだか最近は大村さんと目と目が合う回数が増えてきたし、
私のところに来てくれる確率がちょっとだけ上がりました。 あくまで接客でだけど。


今日なんて、ほぼ100%大村さんが私だけを接客してくれたし、すぐそばにいてくれたわ。

だけどどうやらこの香水の効果はここまでのよう。 もっと親しくなるには次の段階に進まなくっちゃ。

そう思って、あのおじさんに相談しようと、もう一度私はあの怪しい店に行きました。

そうたら吃驚したことに何故か大村さんがそこにいたの。

吃驚して思わず固まっちゃったけど、大村さんが手にしていた小瓶を見て私は焦ったわ。

大村さんが手にしていたのは、私が使えなくて買えなかったホレ薬の瓶だもん。

っということは、それを試せるほどの親しい人がいるかもしれないし、
それほど親しくなくても、大村さんなら料理や飲み物の中に混ぜるチャンスはあるはず。


私は大村さんがそれを使う前に、何が何でも自分に振り向かせたくって、
この香水の効果でそれなりに好感度が上がっていることを信じて、正直、自分自身、
何を言っているのか分からないくらい焦りながら、大村さんを食事に誘ったわ。

大村さんは一瞬呆れ顔になっていたけれど、笑顔でOKしてくれたわ。

私たちはさっそくこの怪しげなお店を出て、素敵なレストランで一緒に食事をして、
いろいろ話をしているうちに、私が思っていたと通りの素敵な方だったので、
前から好きだったことを伝えたら、付き合うことになりました。




「・・・終わり」
「・・・は?」

「いや、だから終わりだって」
「終わりって、女の方の話になった瞬間、何か完全に女の視点での語りに
代わっているし、お前の声で女の喋り方はキモいよ・・・」
「まあそこは女の視点で語っているからっていうので大目に見ても、
何か男の時とテンションが違わくないか?」


「はっはっはっ、それは冬馬くんの気のせいですがな」
「なぜ微妙に口調が変わる」

「まあまあ、では、最後に、この話を・・・」
「・・・まだあるのかよ」


20 :ヘタレ :2008/12/29(月) 00:48:50 ID:m3knrFsJ

一見様、いらっしゃい




私は近所の住人から胡散臭がられているこの怪しげな店の店主です。

一応常連様はいますが、それでもお客の入りが少なく、今日も本を読みながら暇を持て余す毎日です。

おや、見ない顔のお嬢さんがすごい形相で店の前に立って、店を眺めて・・・、あ、入ってきましたね。


・・・目が血走っていますね。 何かをお探しのようですが、とても声をかけられそうにありませんね。


・・・おやおや、ホレ薬が置いている棚の前で立ち止まりましたよ。
それをお探しだったのですな・・・。

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

・・・かれこれあの棚の前でにらめっこを始めてから1時間近く経ちますが、
まだ何か悩んでおられるようですな、ここはもうひと押しすれば買わせそうですな。

「いかがなさいましたか?」

・・・え? このホレ薬を使いたいけど、相手にどうやって飲ませたらいいかわらないって?

うむ・・・、たいていのお客様は、ホレ薬と聞くと、半信半疑ながらお買い上げになられていきますがね。

いえ、ホレ薬自体は確かな自信をもっておすすめできますよ?

ただ、その後のことに関してまでは責任を負えませんがね。

このお嬢さんはなかなか鋭いですな、このホレ薬のセールスポイントにおいて、
唯一にして最大の欠点を的確に指摘してくるとは・・・。

そうです。 ホレ薬が入った飲食物をどうやって相手に食べさせるのが意外と難しいのです。

ですから後はお買いになられた方の頭しだいといったところにお任せしておりますが。

こっちも売って何ぼの商売なので、この薬を売る時はその点を伏せて、提供させていただいておりますが、

さて、どうしたものか・・・、そうですね、
そういえば、こういう内気なお客さまにぴったりの商品がありましたね。


私は、お嬢さんに待ってもらうように言い、一度在庫置き場へと向かい、
持続時間が極端に短すぎるというクレームとともに、返品やら普通に不人気で売れなかった、
相手に好意を抱かせることができる香水を取ってきて、こういう日のために、
買う気にさせるフレーズを考えておいたので、それを用いて売りさばくことに成功いたしましたよ。



・・・・・・・・・さて、あのお嬢さんが香水をお買い上げになられてから
一ヵ月ほど経ちましたが、いっこうに店に怒鳴り込んできませんね。 

どうやらうまくいっているのかもしれませんな。


おや? 今度の一見様は男性ですか・・・、どうやら何も買わずには出にくくて、
何の店かもわからずさまよっておられるご様子ですな・・・おや。

こちらの青年もこの前のお嬢さん同様、ホレ薬の棚の前で立ち止まりましたね。

どれ、今回は相手がマイナスの面を考える前に声をかけてみようではないですか。

「どうですかな? その商品は当店が自信を持ってお勧めできる、正真正銘のホレ薬でございます」

おやおや、喰いついてきましたね。

ただ、高額商品故、なかなかふんぎりがつかないようですね、どれ、

「なにぶん、とても珍しくて貴重な品でして、とても人気がありますので
この機会を逃すがと、いつまた入荷できるかわかりません」

「もし、万が一効果がなければ、全額お返しします」

この言葉でたいていのお客様は買われていきます。

そして、このお客もまた然り。

相手がその商品に興味を示しているかどうか、また、それを買うか否かを瞬時に判断し、
過去の教訓を生かして行動する・・・。 これが商売人といったところでしょうかね。


・・・さて、あれから一週間ほど経ちましたが、
どうやら私の睨んだ通り、あの青年がホレ薬を乱用しているようですな。


そのおかげで一見様が増えましたな。


一粒だけだと値が張るものですから、購入者にとっての希少価値が上がり、
失敗しないようにと、慎重に使われてしまいますが、それがたくさんあると、
誰かしらに試してから・・・、というお客様が出てくるはずなのです。


そうなると後はホレ薬の効果は絶大なので、中には失敗される方がおられるでしょうし、
たとえ成功しても、男女関係には常に何らかのトラブルがつきものなのです。


そういう方のために、瓶にこの店の住所と番号を張り付けておいたので、
後は、お問い合わせなされた方々に、このホレ薬とはま逆の効果を持つ、
フラれ薬≠ニいう、自分の好感度を下げてしまう薬を売りつけるのです。


ホレ薬と同数の数はございますが、販売は一粒のみで、ちなみに値段はホレ薬一瓶と同額です。


まあ、これが商売というものですがね。 とはいえご安心ください。


ホレ薬を飲ませるよりかは、はるかに対象者に飲ませやすいかと思いますので、
一発で成功なさいますでしょう。 ただ失敗なさいましたらまたのご利用を。


なお、ホレ薬によって泥沼化した人間関係等に関してのアフターケアは、
基本的にはおこなっていませんのであしからず。


・・・おや、あれは先日、ホレ薬をお買いになられた青年ではありませんか、
何やらお怒りのようで・・・、失敗なされたのですかね? そういった苦情の場合は、
一先ず親身になって対応して、うまいことこのフラれ薬を売りつけようではありませんか。


クレーマーのご機嫌をとって、リピーターにする。
商売人ならばこのくらいは出来ないといけませんから。

・・・え? ホレ薬が効かなかった?! そ、そんな例は今までありませんでしたが。

非常にマズイです。 このままでは全額返金しないといけなくなってしまいますね。

とはいえ、つい最近まで止められていた電気代やらの光熱費や、食費として使ってしまったので、
手持ちがいまはありません、何とかしなければ・・・、しかしどうしたものでしょうか・・・。


おや、あの方は・・・、一ヵ月前に好意の香水をお買いになられたお嬢さんではありませんか!

まさか、今頃になってあのお嬢さんまで苦情に来られたのでは?! 

・・・って、あれ? 店に入ってくるなり、お互いに顔を見合せて固まってしまいましたよ?



・・・顔見知りなのでしょうか・・・え? 何ですか、今度は急にお嬢さんが青年を連れて、出ていってしましましたね。

私の存在を完全に無視して・・・。

・・・一体なんだったのでしょうか? とはいえ、突然の意味不明なラブ展開のおかげでどうやら助かりましたね。

いえ、今回はたまたま助かっただけです。 

この問題を放置していてはいずれ、大変なことになるかもしれませんね。


すぐに業者に問い合わせねば・・・、

こういう不意の出来事も見過ごさずに、すぐに対応できるかどうかが、
商売人として、一流かそうでないかを分ける大きな分岐点なのです。


・・・え? ホレ薬はその名の通り、相手に好意を抱かせるのものであって、
最初からある程度好意を持っている相手には使用しても効果がない?

・・・なるほど、そういうことだったのですか。

ようするに、あのお二方は両想い・・・、もしくは好意の香水の効果で、
両想いになっていたので、ホレ薬が効かなかったのですね。

急いでこのことも補足書きしておかねばいけませんね。

・・・しかし、この効果をうまく利用できないものですかねぇ?

このようにどうやったら一つでも多くの商品が売れるかを常に考えて、
売上に結ばせられるかどうかが・・・(以下略でございます)
 


「・・・終わり」
「・・・なあ」

「お? 何だね冬馬くん? 遠慮せずに何でも言ってくれ」
「じゃあ言うが、おっさんのくだりはいらなかったんじゃないか?」

「な、何を言うか!? むしろこれがメインなんだぞ!」
「・・・は? どこが? 話が無駄に重複しているだけで、全然必要ないって」

「いや、だって、この話を考えるきっかけとなったのが、
ホレ薬が効かないときってどんな場合だろう?
って、ふと思ったからなんだぞ?」
「・・・だったらうまく二つの話の中に入れろよ!」
「ってか、それ以前に、題材も古すぎて、二番煎じにすぎないから全く面白くねえよ」

「・・・」
「・・・? どうした昌人? 何普通に凹んでいるんだ?」

「ぐ・・・っ、ちきしょ〜〜〜〜〜〜〜〜!! 解散じゃ!!」

「・・・あ、走って帰って行きやがった・・・」
「いったい何がやりたかったんだ? まあいいや、俺も帰ろう」

「おっと帰る前に、一応しめの一言を、・・・その、お粗末さまでした。 それでは・・・」



・・・終。


21 :ヘタレ :2009/01/01(木) 20:38:08 ID:m3knrFsJ

短い話2



*夏ごろにやっていた怖い話?のつづきです〜


「どうも、久しぶりの昌人です」
「・・・ああ久しぶりだな」

「相変わらず冬馬はテンション低いな」
「・・・ほっとけ、つーか、怖い話はネタ切れか、
飽きたからという理由で、終わらなかったか?」

「ふふふ、今は暇だから再開したらしい。
ってなわけで、俺からサックと始めさせてもらうぞ」


22 :ヘタレ :2009/01/01(木) 20:44:01 ID:m3knrFsJ

お部屋探し



これは学校を卒業してすぐに、地元の不動産に就職した男性からの話です。

久しぶりに友人たちと集まって飲んでいた時、ふとしたきっかけで友人から、

「そういえばお前、不動産に就職したんだよな?」
「いわくつきの家とか、部屋を知らないか?」

と悪乗り気味に訊かれたけど、入社したばっかりだったので、その情報は入ってきていなかったから、
知らないと答えたら、友人もそうかと軽く流して、もしそういう情報が入ったら、
肝試ししようという約束をして、その日は解散しました。


それから数日経って、先輩とかからいわくつきの物件情報をいくつか聞いたので、
休みの日に友人たちと回ってみることになりました。

皆の時間の都合で昼間に回ることになったけど、最初の方に回ったところは、誰かが死んだり、
入居者が次々に事故にあったりする部屋だったので、どこもそれなりの雰囲気がありました。


そして、あるちょっと古びたアパートの2階の部屋がいわくつきの物件だったので、そこに訪れたときのことでした。

そこは日当たりが良く、立地条件とかも整っていて、家賃とかもてごろだったので、
一緒に回っていた友人の1人が気に入って、入居したいと言い出しました。


男性も何でここがいわくつきくの物件に指定されているのか、わからなかったので、
何かの手違いだろうと思い、特には止めずに、そのまま契約の手続きをしました。


それから5日後のことでした。

入居した友人が急に出たいと言い出したので、理由を訊ねると、家を見た時は昼間だったので気付かなかったけれど、

夜になって、窓ガラスに大量の人の手のあとがあったことに気づいたから、きれいに掃除したのに、
次の晩に見たら、また大量の手のあとが窓ガラスについていたから、誰かのいたずらかと思って、

1日中家にいたけど、誰もやってこなかったのに、夜になると子供の手のあとが窓ガラスにいっぱい付いていて、

その手のあとが徐々に増えてきていて、気味が悪いからだとか・・・。


「・・・以上」
「窓ガラスに大量の手のあとがあったら、確かにちょっと気味悪いよな・・・」

「はい、つぎは冬馬の番!」
「ああ、俺か、それじゃあ・・・」


23 :ヘタレ :2009/01/01(木) 20:46:43 ID:m3knrFsJ

真ん中



3人以上で写真を撮ったりか、寝るときに真ん中の人が早死にすると言われているけど、
それは、偉い人=昔は基本的には年功序列だったので、歳をとっている人が、
真中にされるので、それで歳の順から死んでいくことから、そういう俗説ができたらしい。


「・・・終わり」
「終わりって短けぇえよ!!」
「ってか、怖い話っていうよりかは、まんま俗説じゃねえか、なら俺だって・・・」


24 :ヘタレ :2009/01/01(木) 20:51:08 ID:m3knrFsJ

食べてすぐに寝ると、牛になる



昔から、飯を食ってすぐに横になると牛になるといわれているが、太っている人を罵る時はブタとかいうのに、

何故ブタになとか言わないのか・・・、それは、貧困の時代、金持ちとそうでない人の差が大きくて、

満足に飯を食べられない人たちが、腹いっぱいになって寝ている人を襲って、
仲間たちに牛の肉として分けあたえていたからだとか・・・。

だから、「食べてすぐに寝ると、牛になる」というこの言葉の本来の意味は、
呑気に昼寝していたら、乞食たちに襲われるぞ!! と、貴族たちにむけられた忠告だったとか。


「どうだ?」
「・・・どうだって、相変わらず昌人の話は何かエグいよ」


25 :ヘタレ :2009/01/13(火) 17:46:46 ID:m3knrFsJ

撮影者




ある秋の夕暮れ時に、地元の友達5人で心霊スポットに行った時の話です。

今回行った心霊スポットはある小さな村の森の中で、
日が落ちてからそこに立ち入ると、神隠しにあうとか。

なので夜に行ってみたのですが、小さな村なので当然外灯はなく、足元くらいしか
見えないほど真っ暗な所で、持参した懐中電灯で森の中を散策しました。

ちなみに懐中電灯のほかにも、霊的なものはその場では見えてなくても、写すことが出来るかもと、
インスタントカメラと、ビデオカメラも持ってきていたので、それも持って森の中を歩き回ってみたのですが、
結局これといって誰かが消えるわけでも、変わったことが起きるでもなく、で、
その時撮った写真とカメラは暗くて見にくかったので、友人の家でじっくり見ることになって、
みんなはちょっとつまらなさそうにしながらこの場を去りました。


それで、友人の家で一通り見たのですが、写真には自分たち5人の、ちょっとはしゃいでいる姿しか写っていなくて、
ビデオカメラの方も、森の中を歩いている5人の姿が一部始終映っているだけだったので、
私が心霊スポットといっても、所詮ただ不気味な場所で、何も起こるわけがないと言いかけたとき、


「あれ、おかしい・・・」っと友人の1人が呟き、
食い入るように取り留めのないビデオカメラの映像を見直していたので、


「何がおかしいんだよ?」と、霊的なものが何も映ってなかったから、
このしらけた場の空気を何とかしようとしてか、悪戯かで言ってるんだろう
的なのりで訊ねると、突然そいつが・・・、

「これ・・・撮ったの誰?」
っと、若干ひきつった顔で、逆に訊いてきたので、落ち着かせて何がおかしいのかを訊くと、


「このビデオカメラの映像は、1人の人物が一切録画止めることなく撮っていたもので、
5人全員の姿がほぼ同時に画面上で映っているわけがない!」のだと言い出したのだ。


・・・要するに、あの場には5人しかいなかったのに、みんなの姿がちゃんと撮られていたので、
この映像を再現しようとしたら、もう1人、撮影者がいないとできない映像の撮られ方だったのです。


私たちはビデオカメラの映像と写真を見ながら色々調べてみたのですが、
結局ビデオカメラで私たちのことを撮っていた人物(?)の特定をすることはできませんでした。


ひょっとしたらその森には、本当は5人ではなく6人で来ていたのかも・・・、
そしてその1人が神隠しにあって、私たちの記憶からその存在が消されているのかもしれません。



「・・・終わり」
「ほほう、冬馬にしては結構長々と語ったな」

「ツッコミどころはそこかよ!?」
「そんじゃ、次は俺な・・・」


26 :ヘタレ :2009/01/13(火) 17:47:47 ID:m3knrFsJ

遺棄




昔、少女が誘拐されるという事件があって、その半年後に犯人が逮捕されて、
取り調べの結果、誘拐したその日に、殴り殺してしまって、死体を地下の倉庫に遺棄したらしい。


で、警察がそこに行くと、確かに少女の死体があったんだけど、ほとんどミイラ状態だったとか・・・。


ただ、・・・その少女、男が殴り殺していたと思っていたけど、実は生きていたみたいで、
飢えと、またいつ誘拐犯が襲ってくるかという恐怖とかに悶えながら死んでいったんだろうと推測できるほど、
壁とか戸には爪でひっかいたような跡とか、そこにあったダンボール箱とか食っていた形跡が倉庫中にあったとか。


「・・・以上だ」
「・・・だからお前の何か生々しくてエグイって」

「ははは、次は冬馬の番だぞ?」
「あ・・・おお」


27 :ヘタレ :2009/01/13(火) 17:48:55 ID:m3knrFsJ

公園



これは後輩から聞いた話なんだけど、夕暮れ時に、みんな帰ってしまって、
連れと2人だけで、他には誰もいない公園のベンチで怪談話をやっていた時の話だそうです。

怪談話といっても内容はそんな怖くなくて、全然盛り上がらなかったらしいけど、

「怖い話とかしていると、霊とかが寄ってくるらしいね」
とか冗談で言っていたら・・・、

そのとき不意に、誰もいないはずのブランコが、風もないのに急に揺れだしたそうです。


「終わり」
「終わりって、急に話が短くなったな〜」

「いや、だからお前のツッコミどころ毎回変じゃねえか?」


28 :ヘタレ :2009/01/19(月) 00:22:31 ID:m3knrFsJ



「そうか、ならばそれに関する話を少し広げてやろうではないか・・・」
「え? 急に神妙な顔になって何だよ・・・?」

「霊が近くにいたり、通ったら、耳鳴りがするっていうだろ?」
「・・・ん? ああ?」 

「何で耳鳴りがすると思う?」
「え? さ、さあ・・・?」

「思いが強い霊ってのは特殊な電波の様なものを発していて、自分の存在を知らせようとしているんだ」
「それで、ラジオをチューニングするみたいに波長が合っちゃうと、霊の声が聞こえるらしいんだ」
「そ、そうか・・・」

「っで、まとめるとだな、怖い話をしているときに、
耳鳴りがしたら霊がそばに来ているっていう合図みたいなもので、
さらに・・・、空耳が聞こえてきたら、ヤバいと思え」
「え・・・?」

「霊っていうのは、自分の存在に気づいてくれる人に憑きやすいからな・・・」
「そ・・・、そうか」

「ただ、金縛りにあっているときにそういう状況になったら・・・」
「そうなったら・・・って、何手を合わせて「ご愁傷さま!」って小声で言ってんだよ?!」

「そんじゃま、次は俺からだったな・・・」
「え? 対処法なし?!」
「ま、あえて言うなら無視の方向で・・・、それじゃ」


    


29 :ヘタレ :2009/01/19(月) 00:24:01 ID:m3knrFsJ

 日本人形




これは俺の知り合いの話で、その恐怖を体験するきっかけが、怖い話のゲームをやったからとかで、


ちなみにそのゲーム内容が呪いの人形の話で、そいつの家にもそのゲームに出てくるような、
日本人形があって、そいつの部屋の入り口付近に置かれていたらしい。


普段はそれがそこにあることすら分からぬほど、気にならなかったらしいんだけど、
ふとその人形と目があったような気がして、ゲームの内容を思い出し、気味が悪くなって、


部屋の片隅に背を向けて置いといたんだけど、気がついたら元の位置に戻っていたから、
はじめは親か誰かが戻したんだろうと思って、そのつど、せめて視線を合わせまいと、

人形の向きを変えていたんだけど、気がつくと、その日本人形がこっちを向いていて、
人形とかが一番霊が宿りやすいとかで、この人形にも何かが憑いてるんだと思ったその人は、

本気で気味が悪くなってきたから、「捨てるか?」と親に言ったら、その人形は処分する予定だったらしく、
ただ、神社かどこかで供養してもらわないと捨てられないから、めんどくさくて放置中と返答されたらしい。


で、人形を捨てるかどうかの話をした夜・・・、

急に金縛りにあて、周囲を火に囲まれた状態で、その日本人形に、

「私を燃やすというのなら、お前も同じ目にあわせてやる・・・」

とか囁いてくる妙にリアルな夢を見て、うなされながら目を覚ましたら、その人形が枕元にあったとか。


捨てるのはヤバいと思ったその人は、袋の中に入れて、過剰梱包して、
押し入れの中へ突っ込んで、忘れることにしたらしいんだが・・・、
たまにその押し入れから妙な視線を感じるらしい。



「・・・終」
「・・・微妙」

「微妙って何だよ? そういやー、冬馬ん家にもゲーセンで取った人形とか
いっぱいあったな・・・」
「・・・」

「全部向き替えておいてやろうか? ひょっとしたら一体くらいは・・・」
「いやいやいや、さっきの話のあとこんな話されたら微妙に私生活に密着してて、怖いわっ!!」


30 :ヘタレ :2009/01/26(月) 00:44:27 ID:m3knrFsJ




これはある人から聞いた話なんだが、墓参りにいった帰り道、
急に誰かに足を引っ張られている気がして、パッと自分の足元を見たらしいんだが、
何もなくて、足を引っ張られている感じはまだあったけど、気のせいだと思って、
歩き出したとき、ふと、自分の影に目を向けたら、自分の足の影に子供の影がしがみついていた。


その人は偶然子供の影が自分の影にうまい具合にかぶって、
そう見えていているだけだろうと、周囲を見回したけど、
その場には子供どころか、その人以外誰もいなかったらしい。



「・・・終わりだ」
「・・う〜ん」

「どうしたんだ昌人?」
「どうもな、冬馬の話って全体的に弱いな・・・」

「弱いって何だよ・・・?」
「よし俺が手本を見せてやるからそこから何か感じ取れ!」


31 :ヘタレ :2009/01/26(月) 00:45:55 ID:m3knrFsJ

無言の絶叫



ちょっと霊感のある人の体験談らしいんだが、その人はアパートの1階に住んでいて、
風邪ひいてベッドで寝てたらしいんだが、突然天井から苦痛で顔をゆがめている女性の
上半身がはえてきて、それと目が合うかどうかのところで、これはヤバいと思って、
とっさに布団をかぶって、そのままびくびくしながら、眠ったらしいんだ。

それから数時間後、警察とか救急車がきて、急に周囲が騒がしくなって、それで目を覚ますと、
その人が住む部屋の真上の部屋で、どうやら殺人事件があったらしくて、犯人はすぐに捕まったらしいんだけど、
情報収集で訪れた警察に殺された女性の写真を見せられたら、その写真の女性と、
天井から上半身だけはえてきた女性が、雰囲気は違うけど同一人物で、かなりビビったらしい。


で、怖くなって知り合いの霊媒師に相談しに行ったら、とりあえずは大丈夫と言われたんだけど、
じゃあ天井からはえてきたあれは何だったのかと訊くと、

「多分それは、死にかけて体から魂が半分出てきているのが、
たまたま貴方の部屋に出てしまったんじゃないでしょうか」

と返答されたらしい。

要するにその人が見たのは、死にかけで出てきた女性の魂の、死ぬ直前の顔だったらしいとか。



「・・・以上だ」
「・・・今回のはちょっとややこしいけど、とりあえずエグさは伝わってきた」

「ふっふっふっ、これだよ」
「どれ?」

「とりあえず冬馬もやってみ」
「え? ああ・・・じゃあ」


32 :ヘタレ :2009/01/26(月) 00:47:24 ID:m3knrFsJ

訴え




あるサークルの男女が山でキャンプしに来ていた時、1人の男性がションベンに行きたくなって、
こっそりとちょっといり込んだ草むらに入って行ったら、死んでからだいぶ経った男性の死体を発見して、
思わず大声で叫びそうになったけど、変なことに巻き込まれたくないし、せっかくみんなで遊びに来てるのに、
その楽しい雰囲気をぶち壊したくないと思い、見なかったことにしてみんなのところへ戻って、
そのまま適当に楽しんで家に帰ったんだけど、その日からその男性の周りで、
知らない番号から聞き取れないほどの小さな声で電話がかかってきたり、
夜中とかに鏡とかを見ると、一瞬知らない男がうつり込むようになったりと、
奇妙な出来事が起こるようになったらしい。


で、これは絶対にあのときの死体の男が憑いてきたんだと思って、神社とかに行ってお祓いしに行ったら、
警察に通報して、ちゃんと供養すればいいと言われて、その通りにしたら、
それ以来奇妙な出来事は起こらなくなったらしい。


「終わりだが・・・これでいいか?」
「う〜む・・・なんか違うな」

「え?」
「事件性があればいいってわけじゃないんだよ!」

「いや、そう言われても・・・昌人の言いたいことがよくわからないんだが?」
「ならば、もう1度手本を見せてやろう・・・といいたいところなのだが、ネタ切れだ」

「・・・」
「なので、また今度ということで・・・」

「あ、ああ?」


33 :ヘタレ :2009/02/05(木) 01:22:26 ID:m3knrFsJ

生贄




*短い話は現在絶賛ネタ切れ中なので、気分転換にネタがえ〜



ある集落の周辺に巨大な化け物が住みつき、多大な犠牲者がではじめたため、化け物の気を鎮めるためにと、
皆で相談し合った結果、この村で1番若くてきれいな娘を生贄として差し出し、煮えたぎる熱湯にその身を投じました。




・・・・・・・・・一方、とある家の台所にて、

母:『ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!』

娘:「どうしたのお母さん!?」

父:「何だ何だ? 何かあったのか?」

母:「な、鍋の底に・・・、煮詰まったG(=ゴキ)が・・・」

父:「なっ?! 何ぃ〜〜〜〜〜〜!!!? それさっき食った鍋のか?! おえぇ〜」

娘:「きゃあああ――――――!!!」

父:「くっそぉ〜ナメくさりおって!!」

娘:「業者呼ぼっ! お父さん」

母:「ええ、根絶やしにしてやりましょ!」


・・・っというわけで、G一族は業者の手によってきれいさっぱり掃滅されてしまいましたとさ。



「・・・めでたし、めでたし。 あっどうも昌人です」
「いや、急に何だよこれ・・・?」

「おおこれは冬馬くん。 お久だな、ネタが切れたから気分転換に・・・なー☆」
「なー☆ じゃねえよ! ってか相変わらずわけのわからないことを言ってるな」


「ああ、だが昔の人たちがやっていた生贄って行為は、人間側からしたらこれ以上にない貢物かもしれないけど、
天災とか起こしている神々からしたら、実はGと同じような害獣だったりしてな・・・」
「で、天災が止んだりすんのは、生贄になった人間を神がとり込んでしまって、
腹をこわして寝込んでしまったからではないかと・・・」


「いやありえねぇし、ってか、もしそうなら餌食になった人たちや、親類は報われぇから・・・」


「でもそれはそれで生贄としての役割は果たしてるのにか?」
「・・・」

「まあ、この話はこれで終わりなんだが、もう少し短い話のストックが出来たらまた再開するから、
ちゃんともうちょいエグいネタを用意しとくようにな冬馬よ」
「・・・あ、ああ?」

「それじゃ〜さらば〜」
「・・・お、おう・・・、相変わらず何がしたいんだか?」



・・・終。


34 :ヘタレ :2009/07/12(日) 20:30:13 ID:mmVcoeQc

久々の短い話〜?



「どもっ約半年ぶりの昌人と・・・」
「・・・え? ああ、・・と、冬馬です」



「お久だね〜冬馬」
「ああ」
「そんじゃまあ、蒸し暑くなってきたから夏らしい話からいっとこうか」
「・・・ああ」

「ああって、久しぶりに会ったのに、今まで何してた? とか、
急にどうしたんだとか、いろいろ聞くことないのかよ!?」


「どうせゲームばっかやっていたけど、少しだけ暇ができたから・・・ってとこだろ?」

「・・・おおう、するどいな」
「こんなどうでもいい会話は行数の無駄だからさっさとはじめるぞ」

「・・・は、はい」


35 :ヘタレ :2009/07/12(日) 20:32:06 ID:mmVcoeQc

写真



ある男性が仲のいい友人たちと撮った写真を現像してみたら、
その男性の左足の膝から下がうすらと透けていて、
そのことに気づいてから写真を撮るたびにそれとなくチェックしていたら、


写真の中の自分の左足の膝から下の輪郭だけがどんどん消えていって、
最終的には本来は足で隠れて見えないはずの部分の背景が写真には写っていたので、
男性が気味悪がっていたら、その写真が撮れた翌日に事故にあって、


写真とまったく同じように左足の膝から下を失ってしまったとか・・・。



「・・・終わり。 次は冬馬の番っス」


「ん? ああ、じゃあ・・・」


36 :ヘタレ :2009/07/12(日) 20:35:07 ID:mmVcoeQc

隙間



春に一人暮らしを始めた人がいたんだけど、お金がなくて安くて条件のいいところを探したら、
ボロいアパートだけど運よく見つかって、その部屋の押し入れがどういうわけか、たてつけが悪くて、

5pほどの隙間があいた状態で固定されていて、使用できないからという理由で家賃が安くなっていたけど、


なんかそこの押し入れの隙間から常に視線を感じて、最初は気になって、隙間から懐中電灯とかで
中を確認したけど何もなくて気のせいだろうと、気にしないようにしていたけど、友人が遊びにきて、


「あそこの押し入れの隙間から、何か視線を感じて気味が悪い」
とか言い出して、もう一回調べることになって、結局特に何もなかったけど、


「そういえば何もなくても、カメラで撮ったら何か写ることがあるらしい」
と友人が冗談半分にカメラで押し入れの隙間を撮りはじめて、


その写真を現像に出して、数日後に取りに行って見たら、押し入れの中に両目がえぐれてない男が、
わずかな隙間からこっちをみて手を伸ばそうとしているところの画像が撮れていたとか・・・。


「・・・終わり」


「おおう、俺と同じように写真ネタで来たか」
「ん・・・ああまあな」



「じゃあ次は俺の番ですな・・・」


37 :ヘタレ :2009/07/20(月) 03:08:51 ID:mmVcoeQc

立札




ある夏休みに、3人の学生がバイトで稼いだお金で旅行をしようということになりましたが、

思いのほか貯まらなくて、予算の関係上、山奥にあるちょっとマイナーな温泉旅館に行くことになりました。


3人は旅館に着くとすぐに荷物を置いて、どこか遊べるところがないか、歩いて散策をはじめましたが、

あるのは田んぼか点在して建つ家ばかりで、コンビニひとつない本当にど田舎でした。


それでも3人がしばらく歩いていると、古ぼけた神社が見えたので、
他にこれといって何もなかったので、とりあえず行ってみることになりました。


そこの神社は山の斜面に沿って建てられていて、
頂上にあるやしろに行くために、苔に覆われた大きな鳥居をくぐって、
ちょっと急な石段を雑談しながらのぼりました。


頂上に着くと、まず目に入ってきたものは、何の変哲もない、どこにでもありそうなやしろと、
その周囲がちょっとだけ平地になっていて、あとは見渡す限り木々に覆われていて、
それだけなら、山奥にある単なる神社かと思えたのですが、やしろの少し横に小さな道があって、

そこには、わりと大きめな石が何かの慰霊碑のようにいくつもおかれていて、そのすぐそばに、

木でできた立札があって、【絶対にお供えものはしないでください】という注意書きのようなものが書かれていました。


何かのための慰霊碑であることはなんとなくわかるのですが、
それに対するこの立札に書かれていることの意味不明さに、

3人はこれが何の目的で何のためのものなのかわからず、気になってしばらくその周辺を調べていると、

地元の子供たちが神社に虫取りにやってきたので、これはいったい何なのかと、訊いてみると、

どうやらこれは、昔、この近くに小さな村があったのですが、大飢饉に見舞われて、
村人全員が餓死してしまったとかで、その人達の霊を慰めるためのものらしく、
ではこの立札の意味はどういうことかというと、


何も知らない観光客とかが訪れて、お供え物をすると、餓死で死んでしまった村人が、
さらにその人から何か食べモノをもらおうとして、憑いて来てしまうことがあるらしいから、

・・・という理由でこの立札が立てられていることを知った3人は、

「そんな簡単なことで心霊体験ができるなら、旅行先でのちょっとしたネタとしては面白いな」

と思い、


軽いノリで持っていたお菓子を少しだけ、そこの慰霊碑にお供えして、別の場所へと移動していき、


その後は河原やら森の中で自然とのふれあいを楽しむように遊んで、旅館に戻ってからは、

現地ならではの晩御飯と、露天風呂を楽しみ、部屋の中で持ってきていたトランプなどのゲームや雑談でもりあがって、
昼間に訪れた神社でのことを3人はすっかり忘れ、いつの間にか疲れて寝てしまいました。


3人が眠ってからしばらくして、そのうちの1人が、何かの物音で目を覚ましましたが、
最初は連れの誰かがトイレか何かで起きたのだろうと思いましたが、何かのうめき声のようなものや、
子供の泣き声が聞こえてきて、周囲からする人の気配も明らかに1人や2人のものではなく、
かなり多くの人がこの部屋にいる感じがしたので、怖くなって起きようとしたけど、金縛りにあって、
まったく動けず、唯一、目だけが動かせたので、周囲を見渡すと、薄暗くてわかりづらかったけど、

ぼろ布を着た皮と骨だけの頬がこけた老若男女が、30人以上、部屋や廊下などを徘徊して、

【うう・・・何か食べるものを・・・】
【腹が減った・・・】
【もっと食べるものをくれ・・・】

っと、皆がしきりに、口にしていました。


目を覚ました1人はこれが昼間に子供たちが言っていた、餓死して死んでいった村人たちであると、

直感的に理解して、隣で寝ている友人のほうを横目で見ましたが、
これだけ嫌な気配がしているのに全く起きる気配がなかったので、


何とか声を出して起こそうかと思いましたが、どうやら今のところは、
村人達は自分達のことには気付いていないようだったので、
そのまま気づかれないようにと、祈りながら、目をつぶってひたすらどこかへ行くように
念じ続けていたら、いつの間にか疲れて眠っていて、朝になっていました。



朝だと気づいた時には、周囲には村人達の霊はいなくなっていて、金縛りもとけていて、
慌てて起き上がると、布団が汗でぐっしょり濡れていて、この最悪な目覚めの原因である、
昨晩の夢(?)の出来事を信じてもらえないだろうけど、連れに話すべきかと、悩んでいると、


2人とも青い顔をして、自分達も夢で見たのと変わらない体験をしていたことを聞かされ、
そのうちの1人が、子供の霊に足をかじられたとか言って、かじられたほうの足を見せてもらうと、

明らかに子供にかまれたと思われる大きさの歯形がついていたとか・・・。



「・・・以上」

「・・・そのあとその3人はどうしたんだ?」
「さあ? そんなことより次は冬馬の番だぜ」

「え、ああ、おう」


38 :ヘタレ :2009/07/20(月) 03:17:20 ID:mmVcoeQc

ねえ、  一緒に遊ぼうよ




これは、ある男性が子供のころに体験した事らしいのですが、


活発で外で遊ぶのがとっても好きだったAさんが小学校、低学年のころに、
体育の時に調子に乗っていたらコケて、ケガをして病院へ行ったら片足にひびが入っていて、

とりあえず安静にしなければいけないということで、半月ほど病院で入院することになりました。


Aさんが入室することにった病室は低学年や高学年の小学生だけの大部屋でしたが、
トシが近かったので、すぐに同室の人たちとは仲良くなったらしいのですが、


この病室にいる子たちは病状が重くても1,2カ月ほどで退院できる程度のケガや病気なので、
活発な時期の子供が大人しくしているはずもなく、病院中を駆け回っていて、
たいして動けないAさんが1人でつまらなさそうにしていると、

同室の子が、どこからか持ってきた漫画やゲームを貸してくれたのですが、
その当時はこれがちょっとした贅沢品で、今みたいに誰でも持っているものではなかったので、

これはどうしたのかと訊くと、病院内を回っているうちに、
病状の重い人がいる病室のBくんという子と仲良くなって借りてきたというのです。


で、トシもAさんと同じくらいらしいので、同室の子に案内してもらって、
AさんもBくんがいる病室に行くようになり、みんなはBくんから漫画やゲームを借りたら、
どこかに行ってしまいますが、Aさんはあまり動けないのでそのままそこにいたので、すぐに仲良くなりました。


みんなが元気に動き回って姿を見て、いつもBくんがうらやましそうにしていました。


でも、Bくんは近いうちに手術があって、それが成功したらみんなのように
元気に動け回れるようになるといっていたので、


「じゃあ、2人とも治ったらいっしょに遊ぼうよ」


っと、Aさんは幼かったのでBくんの病状とかよくわかっていなかったのですが、たわいない約束をしました。


それからすぐに、Bくんの手術を受ける日になって、その日からしばらくの間、
Bくんの病室へ遊びに行っても、「今はまだ会えないから・・・」と看護士さんたちからいわれて、

すぐに追い返されたので、Bくんのところへは徐々に行かなくなって、同室の子たちとだけで遊ぶようになって、


足が治りだしてきた時に一緒になって、ちょっとやんちゃなことばかりやっていたら
それが原因で、当初は半月程度で退院できたのが、

悪化して、もう半月ほど入院することになってしまったのですが、
そのころにはAさんはBくんのことを気にしなくなっていて、


ようやく退院を翌日に控えたころに、Aさんはふと、Bくんのことを思い出して、
退院前にお別れの挨拶くらいはしておいたほうがいいかな?と思って、
看護師さんとかにもうBくんの病室に行ってもいいのか尋ねると、


「Bくんは急にちょっと遠くの病院に行っちゃって、もう会えないの」


と、大人の人たちはみんな悲しそうな表情をして、はぐらかしましたが、
幼かったAさんには理解できずに、それはどういうことなのかと、
色んな人たちに聞いて回っていると、同室の一番年上の人に呼ばれて、


「実は・・・」

と、大人たちにはほかの子たちが不安がるからという理由で、
黙っているように言われていたそうなのですが、

Bくんの手術は成功したけど、その後、意識が戻らず、そのまま死んでしまったということを、
もうすぐ退院だし、AさんがBくんと一番仲が良かったからということで、こっそりと教えてくれたのです。



結局AさんにはBくんの死を理解しきれませでしたが、その話を聞かされた夜は就寝時間を過ぎても全く寝付けず、


ベッドの上で横になっていると、かすかに何かのノイズ音のようなものが聞こえてきて、何だろうと思っていると、

どうやらそのノイズ音は部屋に備え付けられているラジオからしているようで、
その付近に寝ている子たちが起きだして、消そうとしているのですが、

コンセントにささっていないのにラジオが動いていると騒いで、

いっこうにノイズ音がやむこともなく、それどころか音がどんどん大きくなっていました。


遅くまで起きていると、見回りにきた看護士さんに怒られるので、
気がつくと同室の子たちが全員起きてラジオの前に集まって、
何とかラジオ消そうとしているのですが、全く音が消えないので、
みんなが不安そうな顔になっている時、


トン! トン! と、ドアをノックする音が聞こえてきて、みんなが一斉にドアのほうに振り向いて、

看護士さんが見回りに来たのだと思い、さらに焦りながらラジオを何とかしようとしているのですが、


ノイズ音が消える気配もなく、

「これはおかしいから大人の人に見てもらおうよ」

と、ある子がラジオを持って、間をおいて何度かノックの音がするドアを開けようとしたとき、


一番年上の人がその子を引き留めて、何かがおかしいからドアを開けるなと言いました。



いつもなら、看護士さんが見回りに来ると、ドアをノックした後すぐに入ってくるか、
「早く寝なさい!」とドア越しに注意してくるのに、今、ドアをノックしている人は、

何も言わずにただ間隔をあけて、ドアをノックしてくるだけなので、その違和感に気づいて、


年上の人が開けるなと言ったのだと思いますが、その異常さにみんなが本気で恐怖を感じ始めたころ、

《・・・−ぼ、 ねえ・・・い・・ょ・・・・・》

っと、始めはただのノイズ音だったラジオから徐々に男の子の声が聞こえ始めてきて、


《ねえ、一緒に遊ぼうよ・・・》

と、はっきりと聞こえた時、みんながこの声がBくんのものであることに気づいて、
Bくんの死を知っている人たちは一斉に顔をひきつらせて、今にも泣き出しそうになっていましたが、


Aさんはふと、少し前に元気になったらBくんと遊ぶ約束をしていたことを思い出し、
自分が死んだことに気づかずに、ここに来たんじゃないのかと思い、とっさに、


「ごめん! まだ足が治ってないから、今は遊べない」

と、ドアのほうに向かって言うと、ノックの音がピタリとやんで、ラジオからノイズ交じりに、


《・・・そっか、じゃあ足が治ったら遊ぼうね》


というBくんの声が聞こえてきて、さっきまで消えなかったノイズの音が消えました。



・・・そして再び、いつもと変わらない静けさが病室に戻ってきましたが、

みんなは怖くてこの部屋から今すぐにでも飛びだして、大人の人がいるところへ駆け込みたかったのですが、


誰1人として廊下に出る勇気がなかったので、全員一カ所に集まって布団をかぶって、朝まで震えていました。


翌朝、みんなは大人の人たちに昨日の出来事を話しましたが、全然信じてもらえませんでした。


で、Aさんは無事その日の夕方に退院したのですが、定期健診などでこの病院に来ないといけなかったとき、

病院をかえてほしいとかなり嫌がったのですが、無理やり連れてこられたので、
とにかくBくんがいた病室と、Aがいた病室には絶対に近づかないようにしていたそうです。


その後、この病院では特におかしな噂は聞きませんでしたが、もしあのとき、Bくんと遊んでいたら、
今頃自分はどうなっていたのだろうかと、この体験を思い出すたびに怖いもの見たさの考えがよぎるそうです・・・。



「・・・以上」

「おおう・・・微妙に怖えな・・・」

「・・・微妙かよ」


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甘辛流小説家ギルドGAIA
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