僕と彼女と彼女と彼女の嘘ばっかりの関係性


1 :瓜畑 明 :2008/03/20(木) 23:38:00 ID:PmQHscoc

好きだ、で終われないほど貴方が好きな場合、どうすればいいんですか?


2 :瓜畑 明 :2008/03/20(木) 23:43:54 ID:PmQHscoc

目白純の場合 ―序奏―

好きの反対は嫌いなんて、間違っていると思います。






彼のことが大好きだから苦しい思いをすることが、好きの一部だと言うのなら。






苦しんでまで彼のことを嫌うことも、好きだというのではないのでしょうか?


3 :瓜畑 明 :2008/03/21(金) 00:20:15 ID:PmQHscoc

目白純の場合

「純って、相沢君と気味悪いほど仲悪くなったよね」

友人が、私に言った。
私は、頷いた。

「聞いてる?」

友人が怪訝そうな顔でこちらに問いかけてくる。
正直聞いてない。
アイツがもうすぐやってくるから、そっちに気がとられているからだ。
時刻はAM10:10。
遅刻常習者の登校時間だ。

「相沢君と、なにかあったの?」
「なにも、なかったかな」

始業時間はAM9:00。
とんだ遅刻野郎だ。

「おーっす、おはよーさん」

言った先から、本人がご登場してくださたようだ。
壊さんばかりに勢いよくドアが開いて、間抜けな挨拶が口から吐き出される。

「あ! ちょ!」
「相沢昇!! いい加減にしろ!!」

ヘラヘラとした相沢昇の頬で、大きなバチンという音がした。
手のひらがかなり痛むほどの強さでだ。

「貴方のせいで毎度毎度クラスに迷惑がかかるんですけど!!」
「あ、相沢君! き、気にしないでさ! じゅ、純!」

隣で友人がうるさい。
友人なんだったら、友達がすることを応援さえすればいいのに。
痛みのせいか目の端に涙を浮かべながら、相沢昇がこちらを向いた。
その彼の拳が、ぶるぶると震えていた。

「ほ、ほら、純。 あ、謝って、ね? 気持ちは分かるけ……」
「お、お前ね、委員長だからって調子乗ってんの?」

友人の言葉に反論を付け加えようとして。
彼の言葉を最後まで聴けてないぐらいで、腹部に衝撃がきた。
うぇっ。
こいつ、女性を殴るなんて本当にありえない奴。

「一度、付き合ったからかなんだか知らないけど、恨み持つの止めてくれない?」
「ご、ごめんね。 ゆ、許してやって」

あんたが、謝る事ないんだけど。
ちょっとばかし呼吸困難で言葉が出てこない。
本当に、いったいなぁ……。







「ねえ、止めなよ。 馬鹿なことだって分かるでしょ?」

友人は何故かいつも世話を焼きたがる。
何を言ってるのか、ワケが分からない。

「バカな事って、相沢昇を叩いたことが?」
「誰がどう見ても、フられた元彼女が恨んでやってるようにしか見えないじゃない!」

友人が憮然とした表情でそう告げる。







よかった。







「それは、かなりの屈辱なんだけど」

相沢昇は二時限目の授業を寝て過ごした後、休憩時間にどこか行ってしまった。
まったく、逃げ足だけは超一流なんて、アイツのためにあるような言葉だ。

「純は過激すぎるんだよ。 相沢君と恋仲の時だってさ、噂が凄かったし……」

声を潜めるように、友人が呟く。
恋仲の時、全然思い出せない。
アイツが嫌いすぎて。

「過激って、アイツが大嫌いだからしょうがなくない?」

友人はこのさも当然な発言に、顔を曇らせる。
気持ちはわかるんだけどなんてお決まりな言葉を言って、私に非を認めさせようとする。






アンタに、何がわかるのさ?


4 :瓜畑 明 :2008/03/21(金) 21:02:28 ID:PmQHscoc

朝儀左江の場合 ―序奏―

誰にも知られないって寂しいよね、そう母が言っていた。






でも、そうなのかな?






誰かに知られることで被害を被るのなら、誰にも知られていない方が良くないのかな?


5 :瓜畑 明 :2008/04/03(木) 00:00:12 ID:PmQHscrA

朝儀左江の場合

私の世界は、暗闇か、それとも流れる情報の中。
今日も、情報の海で私は漂う。

「今日の連載、っと」

投稿と書かれたボタンを押すのが、至福だった。


これは私が、私だけに許された、唯一の空間。
私はその中ですべてを作り上げることができる。

薄情な両親は、優しく包み込んでくれる愛を持ち。
邪悪な世界は、その空間では私を中心に回りだす。



まあ、すべて嘘だけど。






でも、そんな嘘を、見てくれている人がいる。






男かな、女かな。

どっちでもいいけど、いい人かな?


でも、私の世界を褒めてくれる人はいい人だろな。






この人は、私に似ているのかもしれないな。


6 :瓜畑 明 :2008/05/05(月) 21:19:48 ID:PmQHscrA

相沢光の場合 ―序奏―

私のすべては兄を中心にまわりだす。






兄さん、どうしているかな?

兄さん、風邪ひいてないかな?

兄さん、悪い虫はついてないかな?






私の兄さんは、私のモノ。






私だけが、相沢昇を独り占めできるポジションにいるのだから。






兄さん、大好きですよ。


novel plaza system
甘辛流小説家ギルドGAIA
produced by COLUN.