BLOOD TIPE ・K・


1 :珠花 :2007/01/31(水) 23:11:03 ID:PmQHxJzG

初めまして、珠花(しゅか)といいます。
文章を書くことにあまり慣れていないので、文が変なところもあるかもしれませんが、
精一杯頑張って続けていこうと思います!


2 :珠花 :2007/02/13(火) 00:06:30 ID:PmQHxJzG

プロローグ


少女が目覚めると、辺りは焼け野原になっていた。
辺りを見回しても、あるのは家の残骸そして両親の変わり果てた姿だった。
「ッ!?」
少女は恐怖で身動きがとれなくなった。

少女が記憶を掘り起こすと出てくるのはあの組織だった。
・・・【ブラックブラッド】
少女は立ち上がるとふらふらと歩き出した。
その目には怒りだけが宿っている。

やがて少女の姿は見えなくなり、このことは国の中で大ニュースとなった。


3 :珠花 :2007/02/13(火) 00:25:06 ID:PmQHxJzG

第一話


グローアス歴954年 イーギリー。

イーギリーの大都市ロンドインには今日もたくさんの人々が押し寄せている。
市場の中も人が多く、まともに前に進めない。
そんな中、ひときわ目立つ少年がいた。
彼は白にも近い水色の髪の毛をしており、瞳は翡翠のようなグリーンだった。
身長も男子にしては小柄で、華奢に見える。

少年が駅に到着すると、すぐに汽車は駅に止まった。
少年は汽車の中の開いた席に座ると窓の外を眺めた。

「・・・そういえば、ヒッサンデルフ事件から今日でまるまる10年経ったな。」
「あぁ、まだ犯人は捕まってない。物騒だぜまったく。」
隣に座っていた男達は話す。
少年は一瞬顔を強ばらせた。
「そういえば、あの事件で行方不明だったのが一人いたな、確か・・・ルフィ・・・なんとか。」
「ルフィーサ・ニフレイ。しかもまだ小さい女の子だって話だ。
今ごろはどこかで生きてるか、それとも・・・。」

「その子なら、この世にはもういない。」

少年は口を開いた。
男は目を見開いて少年に迫った。
「何か知っているのか、ボウズ!」
「まぁ、そいつとは知り合いだったし。」
「そうか・・・そいつは残念なこった。」


『お客様にご案内します。
まもなく、ランスーフの大都市・インフェークに到着致します。』

無機質な声の車内アナウンスが流れる。
少年は立ち上がると出入り口の前へ移動した。

「おう、ボウズ。名前はなんて言う?」
「・・・ディーサ。ディーサ・ニフラ。・・・何故聞く?」
「いや・・・いつかおめぇは有名になる・・・と思ってな。」

汽車が止まり、ディーサは駅に立った。
男達に手を軽く振り、ディーサは足早に駅を出た。


4 :珠花 :2007/02/13(火) 00:46:36 ID:PmQHxJzG

第二話


ディーサは駅を出、街の中を歩いた。
人通りが少なかったのが、広場らしき所に近づくにつれて人は多くなった。
人混みの中心にはなにやら動き回っているのが見えた。
ディーサは人混みをかき分け、広場の中心に近づいた。
中心の方はやたら人が多く、身動きもとれない。
そして、人混みの圧迫に耐えきれなくなったディーサは無意識のうちに人混みの真ん中に出てしまった。

『おっと、ここで新たな挑戦者!さ、君、早くコッチ!』
辺りに響く、マイクで拡張された声。
群衆の視線はディーサに降りかかった。
「あの・・・ここで何をするんだ?」

「こういうことだ。」

いきなりディーサの頬にかする拳。
ディーサに拳を向けたのは、同じ年頃の少年。
長く黒い髪の毛を高い位置で結んでおり、瞳も髪と同じ漆黒。
身長は高いのだが細身で、やはり華奢なように見える。
顔立ちも整っており、下手すればそこら辺の女性よりも美しい。

ディーサはその顔めがけて蹴りを繰り出す。
少年はひらりとかわすとディーサに足払いをかける。
ディーサは高く飛び上がり、少年の背中に回り込むと回し蹴りをはなった。
少年は手で受け止め、ディーサの足を払った。
ディーサは体勢を崩してしまい、腹部に少年の蹴りが入ってしまった。
「かは・・・っ!」
ディーサは腹部を押さえながらも立ち上がり、少年に立ち向かった。

そうして、何分かがすぎ、ディーサの体力は限界に達した。
ディーサはその場に倒れ込んでしまった。
少年は、肩を上下に激しく動かし、息をしている。

『挑戦者、ダウン!!よって勝者はスーヴェン・アイルラグに決定!
次なる挑戦者は・・・・・・・・・っと、いないようだ。
と、いうことは現時点でインフェーク格闘技大会優勝者はスーヴェン・アイルラグ!』
辺りは歓声でうめつくされた。
少年・・・スーヴェンはディーサに手を差し伸べる。
「まさか、あんだけやるとは思ってなかった。なかなかやるな、お前。」
「・・・まぁな。」

ディーサはスーヴェンの手をかりて立ち上がり、ディーサは足早に去った。


5 :珠花 :2007/02/13(火) 01:09:33 ID:PmQHxJzG

第三話


ディーサは薄暗い路地にいた。
人通りはほとんどなく、辺りは静まりかえっている。

「・・・おい。」

後ろからした声に、ディーサは振り返るとスーヴェンがいた。
「・・・アイルラグ。」
「・・・スーヴェンでいい。」
口数が少ない二人。
そのためすぐに会話は途切れてしまう。
「・・・お前は・・・。」
「ディーサ・ニフラ。」
「・・・!」

スーヴェンの目つきが鋭くなった。
ある一点をにらみつけている。
「・・・気付いたか。」
「・・・囲まれている・・・数もこちらの倍以上だな。」
ディーサとスーヴェンは背中合わせになり、相手の出方を見ることにした。

ディーサはふと見ると家影からスーヴェンを狙う奴がいることに気がついた。
「スーヴェン!」
「っ!」
ディーサはスーヴェンをかばい、敵が投げたナイフが腹部を胸部をかすめた。
傷口は浅いとはいえ、血が流れている。
「くっ・・・!体、が・・・!」
ナイフには毒が仕込んであったのか、ディーサは
地面には小さな赤い水溜まりがいくつもできた。

「チィ!アクウォータ!」
スーヴェンは手を前に突き出すと、そこに水の球体をつくりだした。
「アクア・トルネード。」
スーヴェンがそう呟くと、水は一気に膨れ上がり、竜巻のように渦を巻いて敵を襲った。
敵は水に流されたのか逃げたのか、その場から消えていた。

「ディーサ、傷を見せろ。」
スーヴェンはそう言うとディーサの服に手をかけた。
「!スーヴェン・・・!いい、こんな傷、たいしたこと・・・。」
ディーサはスーヴェンの手をどけようとするが、思うように体が動かず、止めることはできなかった。
ディーサの服の下には包帯が巻かれており、スーヴェンはそれに手を伸ばす。

「・・・やめろ!スーヴェン!」
「傷に菌が入ったら化膿する。そうなったらお前も危ない。」
そして、スーヴェンは包帯を外す。

「やめろおぉぉおぉっ!!」

ディーサの叫びが響く。
スーヴェンは包帯の下にあった膨らみに驚愕した。
それは、男ならばできるはずのないものだったからだ。
スーヴェンは自分の衣服をディーサに急いでかけた。
「お・・・女・・・なのか・・・?」

スーヴェンの問いに、ディーサは首をたてに振った。


6 :珠花 :2007/02/13(火) 01:10:55 ID:PmQHxJzG

第三話


ディーサは薄暗い路地にいた。
人通りはほとんどなく、辺りは静まりかえっている。

「・・・おい。」

後ろからした声に、ディーサは振り返るとスーヴェンがいた。
「・・・アイルラグ。」
「・・・スーヴェンでいい。」
口数が少ない二人。
そのためすぐに会話は途切れてしまう。
「・・・お前は・・・。」
「ディーサ・ニフラ。」
「・・・!」

スーヴェンの目つきが鋭くなった。
ある一点をにらみつけている。
「・・・気付いたか。」
「・・・囲まれている・・・数もこちらの倍以上だな。」
ディーサとスーヴェンは背中合わせになり、相手の出方を見ることにした。

ディーサはふと見ると家影からスーヴェンを狙う奴がいることに気がついた。
「スーヴェン!」
「っ!」
ディーサはスーヴェンをかばい、敵が投げたナイフが腹部を胸部をかすめた。
傷口は浅いとはいえ、血が流れている。
「くっ・・・!体、が・・・!」
ナイフには毒が仕込んであったのか、ディーサの体は動かなくなった。
地面には小さな赤い水溜まりがいくつもできた。

「チィ!アクウォータ!」
スーヴェンは手を前に突き出すと、そこに水の球体をつくりだした。
「アクア・トルネード。」
スーヴェンがそう呟くと、水は一気に膨れ上がり、竜巻のように渦を巻いて敵を襲った。
敵は水に流されたのか逃げたのか、その場から消えていた。

「ディーサ、傷を見せろ。」
スーヴェンはそう言うとディーサの服に手をかけた。
「!スーヴェン・・・!いい、こんな傷、たいしたこと・・・。」
ディーサはスーヴェンの手をどけようとするが、思うように体が動かず、止めることはできなかった。
ディーサの服の下には包帯が巻かれており、スーヴェンはそれに手を伸ばす。

「・・・やめろ!スーヴェン!」
「傷に菌が入ったら化膿する。そうなったらお前も危ない。」
そして、スーヴェンは包帯を外す。

「やめろおぉぉおぉっ!!」

ディーサの叫びが響く。
スーヴェンは包帯の下にあった膨らみに驚愕した。
それは、男ならばできるはずのないものだったからだ。
スーヴェンは自分の衣服をディーサに急いでかけた。
「お・・・女・・・なのか・・・?」

スーヴェンの問いに、ディーサは首をたてに振った。


7 :珠花 :2007/02/17(土) 00:11:48 ID:PmQHxJzG

第四話


「・・・すまん・・・。」
スーヴェンは小声で言う。
あまりに衝撃が大きかったのか、スーヴェンの顔はまだ僅かに赤い。
「いい。これも運命か何かだろう。」
と言いつつも、ディーサはため息をついた。

「・・・ディーサっていうのは偽名か?」
スーヴェンが言うと、ディーサは頷いた。
「本当は、ルフィーサ・ニフレイ。」
ディーサの答えに、スーヴェンは驚きが隠せないでいた。
「それは・・・ヒッサンデルフ事件で行方不明になっていた・・・。」
「そうだ。私は10年前のヒッサンデルフ事件の生き残りだ。
あの時、私の故郷を【ブラックブラッド】という組織が潰した。」
「【ブラックブラッド】・・・!」
スーヴェンの目つきが変わった。
前よりもより鋭く、冷たくなった。
「・・・そのとき、私の体には・K・という型の血液が入れられた。
その血をもつ生き物は殺人鬼に変化してしまうという恐ろしいものらしい。
今、・K・は私の体を蝕みつつある。」

そう言うとディーサは小刀を取り出し、スーヴェンの手を取った。
「失礼。」
ディーサはスーヴェンの指に小刀を沈め、浅い切り傷を付けた。
男にしては白く細い指に深紅の血液が流れる。
そしてディーサは自分の指先にも同じように傷を付けた。
スーヴェンはその光景に驚きを隠せないで居た。
・・・血が黒みを帯びている。
たった今指から流れたはずの血液が不自然なほどに黒いのだ。

「私の血液が完全に黒くなったとき、私は殺人鬼になる。
そうなる前に、あの組織を潰して血を取り除く。」
「なるほど。男装しているのも奴らに気付かれないようにするためか?」
ディーサは首を横に振る。
「いや、奴らは既に気付いている。」
ディーサは腰につけてある小物入れからスペアの包帯を取り出し、巻き始めた。

「・・・私はもう行く。」
ディーサは路地を進む。
そしてその後ろをスーヴェンが歩く。
「・・・何の用だ?」
「【ブラックブラッド】・・・そこで俺の両親が奴隷にされている。
目的は同じなんだ、一人より二人の方が戦力も増す。」
ディーサはくすりと笑って足を進めた。


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