1 :白狐 :2011/05/01(日) 18:05:04 ID:zcQHPmPJ

嘘だって言ってほしかった。


2 :白狐 :2011/05/01(日) 18:28:45 ID:zcQHPmPJrm


私は、君のひざを枕代わりにしながら寝ていた。

君は私を撫でながら呟いた。

とても、とても小さい声で

私は君が呟く口元を見ていた。

君の呟きは私には聞こえなかった。

聞き返そうと思った。

「ェ?」って

でも、聞こえなかったはずなのに涙が出た。

胸がとても、苦しくなった。

口元を見ていて何を呟いていたのか

分かってしまったからだ。

「お別れだよ」

私の目から流れ出る透明な血。

ぬるくて暖かくて耳に溜まる。

どうせ嘘だろうと思った。

いつも冗談で言っていたから。

だから、私は

「引越しでもするの?」

涙を流しながら笑って言った。

嘘であってほしいと願ったから。

でも、君は首を振った。

流れ出る涙はとまらない。

嫌いになったの?

何か悪いことをした?

好きな人ができたの?


聞きたいことはたくさんあった。

でも、声にならなかった。


嫌いになったなら好きにさせるから

悪いことしたのなら謝るから。

好きな人ができたなら、その人を好きになっても怒らない。

だから、そばにいて。

でも、何もいえなかった。


君も泣いていたから。

お願い、消えないで。

嘘だといって…


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